沖縄平和の礎、悲惨の証 消えぬ遺族の悲しみ | ビーツ ヘッドホンのブログ

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 目を閉じ、手を合わせる人の列が続いた。23日、慰霊の日を迎えた沖縄。糸満市の平和祈念公園内にある「平和の礎(いしじ)」では、遺族らが石碑に刻まれた白字の名前をなで、戦争で亡くなった人に思いをはせた。

 宜野湾市の渡名喜幸子さん(79)は、初めて孫を連れて礎を訪れた。母親ら家族11人を沖縄戦で亡くした。刻銘された名前を一つひとつ示しながら、「兄さんは、どこで亡くなったのかもわからないんだ」。孫に、そう語りかけた。

 孫の普天間あかりさん(18)は高校3年生。自宅は米軍普天間飛行場のすぐ近くにある。平和憲法や集団的自衛権をめぐるニュースが気になっていたなか、母親に提案されて初めて礎に行くことにした。目に飛び込んできたのは、どこまでもつづく無数の戦没者の名前。「こんなにたくさんの人が亡くなったんだと、実感した」