マイナンバー・カード

高齢者は自分を証明するのが大変

マイナンバー・カードの普及率（交付率）は２０２４年１月２１日時点で約７９．１％となっている。マイナ・ポイントの効果もあり駆け込み申請が影響しているが、高いのか低いのかは判断できない。

今回マイナンバー・カードの是非については言及しない。

しかし２０２４年２月現在、民間企業が本人確認で提示を求めるのは間違いない事実である。

運転免許証を持っていれば現在は問題ないが、持っていない人が自分を証明するハードルが上がったことは事実である。

以前は「健康保険証」で本人確認を受けていた事業所も、現在は原則ＮＧ。

「健康保険証」＋「他の証明証」とか「年金手帳」+「公共料金の領収書」など、複数の組み合わせを求めてくる。

「公共料金の領収書」はペーパーレスの関係で既にデジタル化され存在しないケースが多く、年金手帳は大切に保管する物と教え込まれた高齢者は何処に保管したか忘れるケースが案外多い。

事業所の対応がバラバラなのは仕方がない。

高齢者（特に一人暮らし）が申請をしないのは「手続きが面倒」「親戚が必要ないと言った」等、現実社会に対する理解は含まれていない。今後は「顔写真入りの証明証」が自分を証明するのに必要だと、周りが教えることが必須になると私は考える。

申請の手続きはＷＥＢで完結する（受け取りは本人が出向く）。周りの親戚や家族が申請することを高齢者に伝えるべきではないだろうか。

再度記載するがマイナンバー・カードの是非は言及しない。

あくまでも本人証明にかかる手間と精神的苛立ちを考えると、運転免許証を持っていない高齢者には必要なアイテムと伝えたい。

現実社会は常に変わっていく（以前は大丈夫だったは関係ない）。そのことを高齢者に教えることは大切な役割ではないだろうか。

高齢者の証明証 ／ マイナンバー・カードに切り替える？