主観と偏見の日本語RAP考察

主観と偏見の日本語RAP考察

好きな日本語RAPを紹介していきます。
サンプリングや韻・バックボーンについては偏見と主観に満ち溢れた個人の意見です。
選ぶ音源は気分です。

コメント欄では皆様のご意見をお聞かせください。

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最初に何を投稿しようかと考えたとき、自然とこの音源が浮かんできました。

 

【 I REP 】

DABO , ANARCHY , KREVA

 

 

 

 

 

 

【DABO】 Bars

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晴れ渡る丘から歌う まるでリョーザ

またお宝奪うぜお嬢ちゃん

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こちらは言うまでもなく

Reggaeの世界をメインで活動している

 RYO the SKYWALKER さんの楽曲 晴れ渡る丘 を引用しています。

 

 

 

そしてリョーザ・お嬢ちゃん からの韻の続きで 勝者・敗者と続きます。

 

以降のリリックは何故自身がラップをしているのか?について語られていきます。

 

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清きも濁りも ひけらかすオラ人間だもの

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こちらは 相田みつを さんのサンプリングです。

等身大でいることや、己と向き合うことを一言で表現しています。

 

 

【ANARCHY】Bars

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オレンジの街頭 輪になるMy Doggs

ナイフとフォーク 味わう敗北

内緒 じた愛も

ないほどある ノートに書こう

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夜な夜な集まりサイファーをファーストバースで。

ナイフとフォークで敗北を味わうという所に男気を感じますね。

日本のゲットーで育ってきたANARCHYさん故に、様々なストリートの問題が降りかかります。

振り払おうとも、迎え撃とうも満足いく結果にならなかった事は少なくないはずです。

そういった葛藤に対して真正面から受け止めてきた潔さが表れています。

幼いころから様々な涙があった事がANARCHYさんの様々な楽曲で語られています。

そんな切ない気持ちのゴミ捨て場が数々のノートだったのでしょう。

 

 

以降のバースではさらに

ストリートでどう過ごしていたのか。何を感じたのか。

そして、蜂蜜と林檎の様に他にはないくらいの相性の良いものに出会い熱中していった事が綴られています。

ラストバースでは過去を含めて進んできた結果、最前線に立っていたこと。

継続は力という結果を見せつけています。

 

 

【KREVA】bars

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気が付けば アイツもアイツも

アイツもアイツも いなくなって

アイツもアイツも 見なくなって

こっちはいつも いっつもやってる

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始めた頃にはいたライバルや同志が1人、また1人と道半ばで諦めてしまった。

その悲しみや憂い。そんな中でも続けてきた芯の強さを感じます。

また、KREVAさんは紅白にも出場されていますが

「あいつはHIP HOPじゃない」「セルアウトだ」(売れ線に向かってしまった)

などのDisを多くのラッパーから言われて続けていました。

 

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分かってるふりして大した事ない

奴らとしっかり相対して

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このバースの前後がそのことについてですね。

彼のスタイルは【KREVAスタイル】と呼ばれ、バトルシーンで見る

ちゃんと対話する上で韻も踏んで返すという今の基盤の原型と言われています。

音源の上でも韻同士の意味や語感、聞き心地に重きを置きつつ、

主題からブレないスタイルを崩さずに戦っています。

 

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本物はやっぱ残るんだ時間を超えて

まるで文化遺産

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王者の休日やイッサイガッサイ・音色

Kick the CAN Crewだと マルシェやクリスマス・イブRAP

など現在でも多くの人の中に残っています。

足跡がそのまま説得力に繋がっている。。。感動です。

 

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未だに進化中 またビート打ってリリック書く

だってそうじゃなきゃ が俺じゃない

お前もやんな ok? それじゃぁな

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常に最新のアプローチを模索し進化し続ける。

それがKREVAさんであり、自身がKREVAというラッパーであり続ける意味ということでしょうか。

ラストバースの「それじゃぁな」では

<バースの締め> <俺は先に行ってるぜ>
というダブルミーニングだと思います。

 

 

 

 

第1弾はこんなものでしょうか....

つたない文章で申し訳ございません。