『かんそ~、楽しみ~!』のタエ子!
こないだレビューした『かぐや姫の物語』
↑監督の勲氏
その監督・高畑勲さんの作品と言ったら、『火垂るの墓』とか、
『平成狸合戦ぽんぽこ』とかあるんだけど、
やっぱり僕にとっては、この『おもいでぽろぽろ』なんだよなぁ~!
(英語版のタイトルは『Only Yesterday』)
タエ子が子供の頃の舞台となったのは1966年の日本で、僕は生まれてないんだけど、なんとも懐かしさがただよう、温かみのある日本が描かれています!
作品の中にはNHKの人気番組だった『ひょっこりひょうたん島』
とか、その時代を象徴するようなモノが出てきて、とても『懐かし~!』となるのですよ!
んで、まぁ、幼い頃のタエ子は、いろんな挫折やら、問題とか抱えながら成長していくんだけども、それがとてもリアルなことばかりで、とてもリアルに描かれているんです!
ツバを吐く男の子とか、クラスでモテる男の子とか、ちょっとふっくらしてる女の子とか、個性的なキャラクターも出てくるし、
恋愛とか、友情とか、親との関係とかもあるし!
そんなストーリーが進む中で、タエ子という主人公が、とてもカワイらしいキャラクターとして描かれていて、とても身近に感じる事ができます!
とってもラブリーな主人公、タエ子ちゃんなんです!
↑特にこのタエ子ちゃんがお芝居をするエピソードが印象的で好きですね!
その結末もリアルで良いね!
結局、高畑さんが監督をしている、この『おもひで』も、『かぐや姫』も、『ぽんぽこ』も、大まかに言えば同じテーマになっているんじゃないかなと思います!
それは『子供の頃に求めていたものや、自然と共に生きることを大切にする』っていうことじゃないかな?
子供の頃に興味を持ったもの、大好きだったもの、『これ、やりたい!』と思ったことがとても大切で、それを職業に出来なくても、趣味として一生付き合えるものになったら最高だよね!
主人公のタエ子にとっての田舎暮らしのように
子供の頃にワクワクしたものは、大人になった今でも、とても大切なものだと思います!
常にワクワクすること
それが長い人生で必要なことだと思いますね!
あと、自然
僕はとにかく、人間みんなが田舎暮らしをすれば良いなんて全く思わないけど、日々の生活に疲れたときに自然の中に入ってみたり、部屋の中に小さな植物を置いて、少しでも自然を感じることは人間に必要なんだと思います!
高畑さんの『かぐや姫』で強く感じた、『人間が自然の中で生きることの大切さ』ということは、本人でも気が付かないほど、とても自然なことであり、人間のDNAに染みついているような、とても奥底に根付いているものなんだと思います!
高畑さんの作品では、自然と共に生きることの大切さを感じることが出来て、その中でも子供の頃に感じていたことの大切さを伝えてくれる『おもいでぽろぽろ』は、とっても温かい作品です!
んで、ほうれい線が目立つ年頃のタエ子(大人バージョン)の声を担当したのは今井美樹さんです!
今井美樹さんと言えば、その透明感ある歌声でヒット曲を連発していましたが、最近ではあんまり活動を聞くことがなくなったような気がします!
女優としても活躍していた美樹姉さんですが、『おもひで』でも苦悩する大人な女性であるタエ子をしっかりと演じていました!
(ちなみに、タエ子(子供バージョン)の声は本名陽子という声優の方でした)
んでねぇ、やっぱり、この作品で1番特徴的なのは、山形で有機農業をガンバっている男・トシオ(25)を演じた『ギバちゃん』こと、柳葉敏郎さんですね!
(ギバちゃん、キター!)
『私がギバちゃんだ!』
秋田出身のギバちゃんは、とっても田舎の人役がピッタリとハマる俳優さんで(それ以外でも良い演技はするが)、『おもひで』でもピッタリと田舎の人でした!
なまりのカンジが絶妙なんです!
(『いんやぁ~、タエ子さんはぁ~、、、』みたいなとこ)
そんなギバちゃんのなまりを堪能してください!
(『おもひで』でギバちゃん、じゃなくてトシオが乗っていたようなクルマ)
そして『おもひで』の主題歌は演歌歌手の都はるみさんが歌う『愛は花、君はその種子』です!
(『天城越え』姉さんこと、都はるみさんです!)
やっぱ、演歌歌手の人って歌唱力が、そのへんの歌手よりもはるかにあるから、POPとかJAZZとか、普通の曲を歌うと深い歌声を力強く出して、素晴らしい歌になるよね!
ちなみに、この『愛は花、君はその種子』というのは、『ローズ』(1979年公開)っていうアメリカの映画で主題歌だった『ローズ』っていう歌をカバーした歌みたいです
ベット・ミドラーが歌ったこの曲は、名曲として有名で、いろんな人がカバーしてるみたいです!
(ベット・ミドラー)
↓『Rose』Bette Midler
んなわけでさぁ、終わりなんだよ、『おもいでぽろぽろ』
古き良き日本の温かさをユニークさを交えながら感じることができる作品です!
ぜひ、ご覧あれ!
それでは今日は終わりッス!
さいなら~!
おしまい。
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