『あと、もうちょっと!』
んで、この作品を傑作にしたのはやはり、歴史に残る名優ジャック・ニコルソンです!
『ワシじゃあ~!』
僕のジャック・ニコルソンのイメージは、子供の頃に見た、前のバットマンシリーズである、1989年に公開された『バットマン』で演じたジョーカーです!
前の『バットマン』の監督はティム・バートンです!
愉快に犯罪を犯す悪者という、強烈なイメージを植えつけた演技でした!
この作品は結構、前に公開された作品なんだけども、最近見たら、十分楽しめました!
それはやはりジャック・ニコルソンの怪演があったからで、彼の凄さを改めて感じたのです!
んで、僕は彼の出演作の『恋愛小説家』というラブコメのような作品が大好きですね!
ジャックは、最近ではマーティン・スコセッシ監督作品『ディパーテッド』でレオナルド・ディカプリオやマット・デイモンと共演し、その中でも圧倒する演技力の高さを見せつけてくれました!
ディカプリオもマットも良い役者だけど、役者としての、人間としてのオーラがジャック・ニコルソンの方が数倍上でしたね!
そんな『やっぱり、ジャック・ニコルソンはスゲェよ!』と思わせる演技ばかりのジャックですが、『アバウト・シュミット』もその一つです!
日本の役者(誰かは忘れた)が言っていたんだけど、『最高の演技は役者としての存在を消して、役柄の人物そのものになること』だそうです!
役柄にあった自然な演技をして、その人物になりきる
すると、観客は感情移入しちゃうんですね!
ジャック・ニコルソンは、『バットマン』のジョーカーのような派手な役にしろ、『アバウト・シュミット』での普通のオッサンの役にしろ、その役柄本人に見えてしまうから凄いんだなぁ!
ジャック『ワシは凄いんじゃ~!』
ジャックはこの『アバウト・シュミット』で、物静かだけどちょっとおかしいところがあるオッサン、ウォーレン・シュミットを演じて、観客の感情を揺さぶるのです!
ジャックが『恋愛小説家』で演じた主人公の小説家にも似ているシュミットおじさんは、とても偏屈であり、とても不器用なんだけども、そこがまた可愛らしくもあるんです!
こういう偏屈な性格の役柄がジャック・ニコルソンにはよく似合うんです!
んで、この作品はジャック演じるシュミットおじさんを中心に描かれていて、ずぅ~とシュミットおじさんが画面に映っているんだけど、その可愛らしさから、ずぅ~と見ていたいと思っちゃうんだよね!
つ~か、ジャック・ニコルソンの演技をずぅ~と見ていたいと思うんだけど、実は今年、彼の引退説がスクープされました!
(さらば、ジャック・ニコルソン?)
セリフが覚えられない記憶障害のために役者を引退するのでは?と、報道されたんです!
『そんなバカな話があるかい!』と思ったんだけど、その真実をジャック本人が語っています!
ジャック・ニコルソン『死ぬまでもう仕事をするつもりはない。でも、記憶障害が原因なんじゃない。もう情熱がないんだ。かつてはあった。でも今はもうない。もう表舞台に立つ必要はないよ。僕は人々を感動させられる映画、人間や感情を描いた作品を作りたいと思っているけれど、今の20代、30代の人たちが見たいものは爆弾とか何かが爆破されるやつで、僕はそんな映画を作る気はないんだ』
とのことです!
自分の健康面というよりは、現在求められている映画に対する不満から情熱が失われたみたいですね!
76歳という年齢から考えても、今後、役者としてのジャックを見ることはなさそうです!
数々の印象に残る演技をし、また、アカデミー賞を3回受賞、12回ノミネートされるという記録も残した名優ジャック・ニコルソン!
シュミットおじさんとは違って、役者として生き、確かな足跡を残したジャック・ニコルソンなのでした!
そのジャック・ニコルソンがゴールデングローブ主演男優賞を獲得し、俳優としてのキャリア終盤に残した傑作『アバウト・シュミット』
ぜひ、ご覧ください!
んで、あとはねぇ、シュミットの娘の婚約者の母親ロバータ・ハーツェルを演じたキャシー・ベイツって人が好演しています!
この人はあの歴史的ヒット作『タイタニック』に出演していたらしいんだけど、
僕は全然覚えていません!
っていうか、キャシー・ベイツって言ったら、やっぱり『ミザリー』でしょう!
この『ミザリー』で、ものスゲェ怪演を見せたキャシー!
ほんとにものスゲェんだけど、その詳細は今度にして、とにかく、そのミザリーな女優が『アバウト・シュミット』でも、確かな演技力で落ち着いた演技を見せています!
ジャック・ニコルソンも素晴らしいですが、それに負けないほど、キャシーの演技、オーラが素晴らしいのです!
(落ち着いた演技で、落ち着いた人物を演じています!)
さらに結構ビックリするくらいの体を張ったシーンがあって、『キャシー、スゲェなぁ!』ってなります!
まぁ、とにかく、役者としてのオーラが素晴らしい、キャシー・ベイツの落ち着いた演技と、仰天シーンにご注目です!
『早く見てねぇ~!ウフ~ん!』
そんなわけで、『アバウト・シュミット』なのでした!
ウォーレン・シュミットという普通のオッサンの人生が面白おかしく描かれ、それを癖のある人物を演じるのがお得意なジャック・ニコルソンが見事に演じ切っている傑作です!
そして、見終わった後の後味の良さ!
なかなかの傑作です!
ぜひ、ご覧ください!
それではまた次回お会いしましょう!
さいなら~!
おしまい