『かんそ~だよ~!』
アメリカ史上最も攻撃的な黒人解放指導者として有名な人物・マルコムX
その『映画の中の物語』のような彼の波乱万丈の人生が、マルコム本人とアレックス・ヘイリーという人が一緒に書いた本『マルコムX自伝』として出版され、そして映画化されました
(その本)
ただ、この作品は原作の時点で事実ではないことを描いている部分があり、物語として演出されていると、マルコムXの家族を含めた関係者から批判されていることも知っておかなければなりまん
が、多少の演出があるにしろ、マルコムXの人生・思想を学べる良い作品だと思うし、『波』のある物語としてとても楽しめる作品なのです!
(本物のマルコム)
映画『マルコムX』では、マルコムXの攻撃的な面が非常に刺激的に描かれています!
まず、マルコムの両親について知っておかなければなりません!
映画の中でも描かれるけど、マルコムの父親は自給自足の生活をして、白人にペコペコと頭を下げない黒人で、白人に頼らない生活を送っていました
牧師だった父親は家庭菜園や家畜を育てて家族を養っていたのです!
とても自立心が強く、1人の人間として立派な人物だったのです!
しかし、黒人が奴隷として扱われることがなくなった時代とはいえ、白人中心のアメリカ社会で、白人に頼らず自立した黒人というのは、権力者である白人からしてみれば『とっても生意気な黒人』なのでした
(んで、これがKKK)
んで、当時はKKK(クー・クラックス・クラン)という団体がいました!
彼らは、黒人に一般的な権利を与えることに反対し、世界で白人だけが優秀な人種であると考えているような白人による団体で、白い頭巾をかぶって黒人に暴力をふるったり、黒人の家に火をつけたりしていました
ちなみに、1920年くらいには500万人(!)も会員がいたとされるKKKは、1930年に一気に減り、現在ではほぼ崩壊しています
マルコムの父親は、そのKKKによって圧力をかけられ、被害にあうのてす!
幼いマルコムにとっては、1人の人間として力強く生きた父親の姿がその後の自分の生き方に影響したのではないでしょうか?
そしてマルコムの母親のですが、彼女は白人と黒人の混血の子として生まれました
彼女の母親(マルコムの祖母)は白人に襲われたときに妊娠してしまったのです
なので、マルコムの母親の肌の色は黒というよりも明るい茶色だったらしく、白人に間違えられたこともあったそうです
マルコムが言うには、『母は自分の体に流れている白人の血を憎み、黒人の中でもとりわけ肌の色が黒く、見た目が明らかに黒人である父と結婚したのだ』と言っています
この、白人と黒人の間に生まれたことに苦しんだ母親の姿もまた、マルコムに影響を与えたのではないのでしょうか?
そんな厳しい環境でスタートしたのにもかかわらず、たくましく生き抜くマルコムXは、ついには犯罪をおかす悪い人になります!
そして、20歳の時に刑務所に入るのです
しかし、暴力的だった彼がその刑務所で劇的に変わるのです!
そのきっかけがネーション・オブ・ムスリムという黒人のイスラム教団体との出会いです!
この団体の存在に感動したマルコムは、あらゆることを必死に勉強します
刑務所の図書館にあるすべての辞書を書き写して字を書く練習をしたり、消灯時間にも月の明かりなどのわずかな明かりで本を読んでいたそうです!
(マルコムは薄暗い中で文字を読み書きしていたために、視力が2.0から0.2まて落ち、出所後には眼鏡をかけなければならなくなりました)
この刑務所で過ごした時間がマルコムを大きく変え、歴史上最も偉大な人物の1人にするのです!
のちのマルコムが言った言葉にその時に学んだ哲学が表れています!
ではここで、マルコムの名言と言われている言葉をいくつかご紹介しましょう!
『いったん動機づけを与えられると、どん底にいた人間ほど、見ちがえるように変わることができる』
(凶暴な犯罪者だったマルコムが新しい価値観に出会い、劇的に変わったことを表しています!)
『教育こそが未来へのパスポートだ。明日という日は、今日準備をする人たちのものである』
(長い目で見たとき、教育こそが人間の基礎をつくるんです!)
『一冊の本に人生を丸ごと変えてしまう力があることを、みんな理解していない』
(僕も本によって人生を変えられた人間のうちの1人なので、この言葉の意味はとてもわかります。ただ、人生を変えるような本に出会うのは難しく、出会えるかどうかはタイミングだと思います)
(マルコムがあまりにも賢いので、どこの大学を卒業しているのかと聞かれた時に)
『刑務所内の図書館だ。私の母校は書物、良き図書館だ。残りの生涯をすべて読書に費やしてもいいと思える』
6年という長い刑務所生活の中で、多くの知識を身につけたマルコムX
人間、タイミングがあうと劇的な変化をするんだなぁと思います!
劇的な変化とは、突然、悩みとか不安とかが消えて、自分の進むべき道がハッキリと分かり、生活や仕事が好転することです!
『ブレイクスルー』とも呼ばれるこういった現象は、大きい小さいに関係なく、誰にでも起きることです!
ただ、マルコムの場合は偶然そのタイミングがやってきたように描かれていますが、普通はそんな幸運をやって来ません!
『ブレイクスルー』や『自分の生き方がハッキリと決まった瞬間』が起こるのは、
『自分にとっての幸せを追い求める心』を常に持ち、
『自分にとっての幸せを追い求める行動』を常にしていて、
『自分にとっての幸せが叶う環境』に出会った時です!
この3つの条件がピッタリとあうとブレイクスルーなタイミングが『こんにちわ~!』とやってくるのです!
そして『自分にとって』という部分が大切で、周りの人が何と言おうとも、自分の生き方を見つけ、そこに突き進んだ時、『自分にとっての人生』が開けるのです!
と、僕は思っていますし、実際に僕にも小さなブレイクスルーは何度か起きました!
(ブレイクスルーな出会い!)
んなわけで、ブレイクスルーしたマルコムのその後については、実際にこの映画を見て確認してくださいね!
なんだか、マルコムについての話ばかりになってしまい、映画についての話をしなかったんで、映画についてはまた次回ということで勘弁してください!
では、また次回③かんそ~Part2をお楽しみに!
さいなら~!
おしまい
(③かんそ~Part2に続きます!)
オマケ
コンフェデ杯で3戦全敗してしまったサッカー日本代表
なぜ、全敗したのか?
今の日本代表の問題点とは何か?
そういったことについて書いている時間がないので、僕が『その通りっ!』って思った解説・評論をしている記事をご紹介します!
良かったら読んでみてくださいね!
『コンフェデ杯敗退は、ザッケローニの無策と臭い物に蓋をするメディアに責任がある』
http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakayamaatsushi/20130621-00025853/
(ザックの監督としての能力に疑問を持っているし、その疑問を全く報道しないメディアに嫌気が立ちますね!)
『イタリア戦で見えた、日本が「強いチーム」になるためのカギ』
http://yukan-news.ameba.jp/20130621-389/
(ブラジル戦とイタリア戦の違いは日本代表がどう戦ったかというより、激しくプレスに来たブラジルと、引いて守っていたイタリアの戦術の違いだと思う。つまり、相手次第ということ。)
ほんとにおしまい。
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