『海に比べたら、こんな悩みちっぽけだよね…』
まぁ、海に比べたらね。
海に比べたら、悩みだけじゃない、私たちだって小さい。

海から見てちっぽけな私たちの
海から見てちっぽけな悩み。
私たち自身にとっては大きな悩みなんだよ。

それって、ほんとは幸せだよね。
小さな私たちだから、小さな悩みでもいっぱい考えれて
小さな私たちだから、悩みが解決したらいっぱい喜べて。

大きな海じゃなく、小さな私たちだからできたこと。
友達とケンカしたって、
恋人にふられたって、
テストで悪い点取ったって、大丈夫。

小さな悩みを感じられるのは、私たちだからできるんだよ。
それって、大きな幸せじゃないかな。

大きな海に守られて感じた幸せ。
毎日かみしめて笑ってみようよ。



教室の窓側の一番前の席


この席になってからの私の癖

窓から大きな空を見上げること


まるで吸い込まれそうな天藍の空

ねぇ、あなたも見てる?


曇った日の空は嫌い

あなたとの距離が遠くなる気がするの


雨の日はもっといや

低い空はなんだか悲しいから


雪の日はすごく切なくなるの

だって、そっちでは降らないでしょ?


早く夏にならないかな

貫けるような大空が見たい


この広い空の下で

遠く離れていても

あの天藍を あの夕焼けを

あなたとみていたい


ちっぽけな教室から

今は見えない太陽への願い事

昨日まで一緒に笑ってた君が

今日は隣にいない


あの子の隣で笑っているのを見て

景色が滲んだ


ねぇ もう一緒にいられないの?


君の冷たい瞳に問いかけても

もうなにも帰ってこない


君は知ってたでしょう?

私の過去も、夢も、すべて


もう涙も枯れ果てた

なにもない心の砂漠で誓ったの


いつか また 笑って見せる

砂漠に雪を降らせて見せるから