おや…?

私ったら、先月ブログ書いてませんでしたね?

おかしいなあー?月日のたつのが早すぎる。


ともあれ気づけばGW
「行動制限のない」GW
皆さま楽しくお過ごしでしょうか?

このGWも
特にお出かけ予定のない私は←かわいそう!

ネットで「ゴールデンカムイ」読んでいました。



↑主人公、日露戦争帰りの「不死身の杉元」



だって無料だったんだもの☆



先に見つけたのは5月8日まで全314話無料の↑このサイトではなく

Yahoo系のWeb漫画サイトだったかなー?

そっちは5月1日まで1~28巻が無料キャンペーンということで

見つけたのが4月29日だったため

280話、単行本28巻ぶんを3日で読まねばならない…(震)


いくらGWとはいえ

普通の大人は1日中マンガばっかり読んでる暇などないし

そもそも目が疲れるから無理も出来ない…それが大人ってやつなのよ(寂)

当初
「圧倒的に時間が足りねぇ…」と、唇かみしめた私でしたが

そこはそれ

かつて「マンガ速読女王」の名を欲しいままにしたプライドにかけて←自称疑惑アリアリ

意地でも読み切ってみせましょう!と改めて決意。

諦めたらそこで試合終了なのだから!



安西先生ぇぇ!!!




「無料」の響きが何より私を奮い立たせたのは言うまでもない。


結果、なんとか3日で28巻ぶん280話を読み終えました。

その後、全話無料の太っ腹キャンペーンを見つけて

ラスト3巻ぶんも無事に読むことができました。←5月8日までだったから楽勝。2日かけてゆっくり堪能した。先にこっち見つけていたら良かった…





いやぁ、おもしろかった~!!!




無料なのが申し訳なかったくらいです。太っ腹キャンペーンに感謝感激アメアラレ。




それにしてもまあ…
変態や異常者ばかりが出てくるマンガでした(笑)

これをエンタメとして一般受けするよう昇華させた作者と編集サイドは凄いなと感心。

戦闘シーンでは
頭は吹き飛び、目や腕や足はもげるし、腸もはみ出たりと
結構な残酷グロ描写が多く

いとも簡単に人がどんどん死んでゆくんですが

なんというかですね…そこまで陰惨さはありません。


「死」というものがすぐ隣にあり
ちょっとした怪我や病気等で呆気なく人が死んでいた、
命の重さが今よりずっと軽かった、そんな時代の

どこかグリム童話や
古い民話等に通じる徹底的に乾いた雰囲気なので。


「ゴールデンカムイ」の舞台は日露戦争後の北海道なのに

どうしてそんな古い読み物に似た空気を感じるのかしら、と考えたところ

作中に流れる倫理観がやや希薄なのが一因かもしれません。

登場人物の多くが
殺人にためらいのない軍人(元軍人含む)や犯罪者なんですが

作者は誰も断罪していない。ように見える。

善も悪もそこにはない。

あえて言うなら悪役は鶴見中尉(情報収集と分析能力、おまけに人心掌握術にまで長けた底知れない人物)であり




この世界における唯一の正義と呼べるものは「生き延びること」なのかもしれないけれど









↑ラストサムライ、老いた土方歳三(元新撰組副長)が痺れるほどカッコいい!



そんな単純なお話でもないです…




↑印象的なこの構図、ちょっとネット漁ってたら元ネタとされる絵が出てきました。



↑ブグロー作「天使の歌」だそうです。美しいですね

穏やかな優しさあふれるこの絵を鶴見中尉たちにあてがった作者の意図は……




人獣入り乱れた
壮絶な命のやり取りの中で

生について、ひいては死について

そして人間らしく生きること、
人間らしさとは何かということなんかまで考えさせられます。

余談ながら私のお気に入りの1人である鯉登(こいと)少尉↓



育ちの良さゆえのまっすぐさが好ましいのですが

自分の経験的にも
育ちがいい人って心が強い気がしますね。


日露凄腕スナイパー対決もかっこ良かったしぃ~




熊好きとしてはヒグマがけっこう出てくるのが嬉しかった~





怖いけどねヒグマ…



熊パンチ一発で
顔の皮全部ベロンと剥がれるシーンもあったし…うん……




ま、まあグロシーンはともかく
基本は「宝探し」で
コメディテイストなので読みやすくていいですよー。

迫害の歴史を中途半端に聞きかじり
これまで何となく気の毒なイメージのあった
アイヌへの見方も変わりました。

自然を敬い
その厳しさの中で生き抜く知恵を持った
強く、心豊かな民族だったんですね。


無料配信は8日までですが、GWに時間がある方はいかがでしょう?


ちなみにマンガ速読のコツは「絵を読む」ことです。文字には執着しすぎず、流し読みする。

とはいえ序盤はいけませんよ、設定をインプットしなければならないのでしっかりじっくり読み込み

世界観に慣れて来た頃から
あまり重要でない文章部分は斜め読み!

それじゃ大事な説明を見落とすかもしれないと心配されるかもしれませんが

上手い漫画家さんほどそのへん抜かりがありません。

取りこぼしてほしくない情報は、コマ割りの巧みさでたいてい読者の目を引くよう描いてあるものです。
視覚に大きく頼れるところがマンガの便利さだと思う。

(文字の羅列である小説だと、なかなかこうはいかない)

あと明らかな箸休め的回はザザッといきましょう。

そんな感じ←えらそう






↑ヒグマを素手で倒す牛山。嘘やろ……