今年もまた水害ですね…

被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。

なんだかねえ…新型コロナだの災害だの

海外に目を向けても
蝗害だの何だの不穏なニュースが多く

神の御使いが
いよいよラッパでも吹き出したのかと思われるような

黙示録的昨今となっておりますよ。

お見舞いなど言ってるこっちだっていつどうなるかは分からない
一寸先は闇とはよく言ったもの。

闇とまで言わずとも
落とし穴ばっかりだわよ、まったくもう。



そんなこんなな日々ですが
ワタクシこの間

「氷艶2019~月光かりの如く~」

ライブビューイングに行ってまいりましたので



くだらない感想を書きたいと思います。※駄文長文注意




私は残念ながら
夏の横浜公演にも
昨年末にもあったライブビューイングにも行けませんでしたので

行って良かったです、ええ。

こんなご時世ですから密を心配していたのですが

いいのか悪いのか
とある田舎の映画館での上映は
まったくもって密ではございませんでした。

コロナでなかった頃の
某バレエ公演ライブビューイングも
このあたりでは観客数こんなものでしたので

田舎におけるライブビューイングの入りとは
きっとこんなもんなんでしょう←どんなもんなんだ一体

いやむしろ、このコロナ禍で健闘している方ではなかろうか。

なぜなら「映画館」自体にお客さんの姿がほぼなかったのだから。不景気だのう…(汗)



さて最初に
衝撃の事実の告白をば。


実はワタクシ…



この「氷艶2019」を通しで観たことがありませんでした。





なっ、なんていうんですかね、こう…家じゃなかなか
まとまった時間が取れませんでねっ

途中必ず
細かい用事に立ったりしてですねっっ

だからといって
夜にゆっくりじっくり観ようとしたら
秒で寝落ちする有様←最近夜更かしが出来ません。老化現象だろうか

結局、ブツブツとブツ切りで二日ほどかけて観た訳ですよ。

(時間の使い方が下手だというそしりなら
テディ甘んじて受けますが

彼にも一因があるのではないかと…)



↑噂の彼




そうして一度観たあとは
気に入った場面を適当にピックアップして観たりで

通さないまま…
ここまで来てしまったのです……




チーン………(合掌)









うんだからネ、大画面で
通しで観られたのはしみじみ嬉しかったヨ☆



映画館とかって、お金で時間と空間を買っているんですよね。
考えてみれば贅沢な話(^O^)


大画面と迫力の音声っていいネ!

生のショーの興奮には遠く及ばないものの

全国同じ時間に上映されているということで

源氏の君の

「あなたが欲しい」

場面では
まさに同じこの瞬間、どれだけのDファンが
自分と同じように

「ゴプッ…(〃д〃)」とか「ウキュウ(〃▽〃)」などと

声にならない呻きを噛み殺しているだろう…なんて想像すると

暗い中、ニヤニヤが止まりませんでした←変質者ではない






大画面で観るデーリン…いえ光る源氏の君はやっぱり素敵すぎ(〃▽〃)でしたし




リプちゃんは可憐な上にも可憐だし



(このリプちゃんがもうお母さんになるとは…)


ランビ様の優雅さは袖の一振り一振りからさえ匂い立つようでしたし




平原さんの歌声にはすべてを包み込む母性すら感じたし




柚希さんのスターオーラは画面越しでも際立つしぃ




俳優陣も皆さんホント素晴らしくてね!




商売道具の一つだけあって
よく通る声がさすがプロフェッショナルぅ~って唸るんですけども

そこに混じったデーリンのセリフ回しに
違和感ないのは
ずいぶん頑張った証拠。


衣装がまたいいよね~

やはりというか
女性の衣装に目がいきます。

当初のキャスト発表写真では黒髪かつら被っていたリプちゃん
本番では自毛で良かったよね。

なびく明るい髪色が映えた。



朧月夜の衣装も綺麗。やっぱり朧月をイメージしたのかな?


女性陣の衣装さばきだと
荒川さんが特に上手かったですね。躍動感あるう。



レパートリーが広いとはお世辞にも言いませんが
なんだかんだスケート上手いですよねこの人って←謎の上から目線

前の「氷艶」でもそうだったけど

悪役めちゃくちゃ似合うので
このセンを極めたらいかがだろうか。


この「月光かりの如く」は

俳優陣や歌手はスケートに挑戦し

スケーターは歌やセリフに挑戦…という
挑戦尽くしの公演。

これではお互い協力しあわなければ一歩も前に進めなかったろうから

(スケート靴を履いてたら文字通り進めなそうだ)

チームとしての結束が強くなったというのは納得。

お互いへのリスペクトも感じるし、みんないい人達。見ててほっこり。






それで
通しで観たら余計感じたんですけど
展開が速い。

一つ一つのエピソードが駆け足って印象で

柚希さんとのあれこれなんかは
これで一つ劇が出来そうなくらいなのに
ガッツリ絡むこともないから
もったいないお化けが出そうなほどだし

リプちゃんとの関係性だって
もう少し掘り下げられそうなところです。

もっとじっくりみたいな、というものまで駆け足状態。




…なのですが

亞門さんが「魅せたい」「観てもらいたい」と考えたビジュアルイメージは

すごーく伝わったような気がしました。

ぶっちゃけこれは
ストーリー性そのものはさほど高くない。

ただ、エンターテイメントとして
亞門さんがフィギュアスケートという媒体を使い

最大限にどう表現できるか、に挑戦し

沸き上がるアイデアとイメージをテンコ盛りにして観客に差し出した

そんな印象。


一種、絵巻物みたいなものですかね?






場面場面を切り取ってみせる。

観客にとりわけ注目してもらいたいのは
絵巻に描かれているその場面場面こそであり

ストーリーは絵と絵の糊付け、みたいな???


だからというか
それぞれの場面…見せ場はさすがにゴージャス。

華やかだったりしっとりだったり

明るかったり悲しかったり

勇壮だったり繊細だったりと

多彩で多様でとても楽しめましたし

もしかして私がこれまでブツ切りで観ていても

さほど不満を感じなかったのはそのせいかしら?

(そりゃ通しで観た方がいいに決まってますけどね。

こうしたくだらない感想すら書く気が起こらなかったのは

テレビ画面でのぶつ切り鑑賞だったからに他ならない訳だし)

亞門絵巻、絢爛豪華です(v^-゚)


そうそう
それと、ここまで改変していたら
「源氏物語」と銘打たなくて良いのでは?

みたいな意見も見かけた記憶がありますが

亞門さんが「源氏物語」と「高橋大輔」にインスパイアされた
というのはきっと大きいんだろうし

「おなじみのキャラクター」って使い勝手いいですもんね。

皆が知っているキャラクター(って呼び方でいいのだろうか?)を使えば

多少本来の性格と違って描かれたとしても

基本設定だとか
この人の背景はこうで
この人とこの人の関係性はこう、みたいなものが
周知の事実となっているため

観る側が適度に補完してくれる。

オリジナルキャラではどうしても
設定等の説明に時間を取られるのに比べ

手垢のついたキャラだと
お約束ありきでサクサク進められるから
あれもこれもと欲張りセットにしたい場合には
合理的じゃないでしょうか。

柚希さんはオリジナルキャラながら
「男性の格好していても実は女性」っていう役柄は
元宝塚スターなればこそで

わざわざ細かく苦悩とか語らなくとも
現実と役柄がリンクしやすく
観客が勝手に松浦の心情を汲み取ってくれるというね。

うまい使い方だなーと思った(笑)


ま、あくまでこれは私の見方に過ぎないので
亞門さんのホントの狙いは知りませんが

いずれにせよ、演出家の頭の中って面白そうですよね。

こちらの好奇心も刺激されるわ~。

うん、面白かった!

デーリンの頑張りにも改めて感動よ!!!









…けれどアレだ

突っ込みしたがりな私が
どうしても突っ込まずにいられなかったポイントふたつ。




笛が無双すぎやろっっっ!!!




「笛が守ってくれる」というのが
あまりにも直接的すぎてビックラしたほどでござる。

まほうのアイテムかよ。



あと、人、死にすぎ。


映画やドラマみてて登場人物あんまり死にすぎると何故だろう
アタイちょっと笑けてきちゃう。

悪役の強さ悪辣さを際立たせる為の死屍累々演出なんかは好きなんだけど

そうではないのにバタバタ死んじゃうと

なんだか「マジっすか?(笑)」ってなってジワジワ来る。

その昔

「ハムレット」観た時にも



(1996年英米合作、ケネス・ブラナー監督・出演 上映時間4h03の大作

ケイト・ウィンスレットのオフィーリアが美しい)


あまりに人が死にすぎてうっすら笑えて来たもんだ。
映画そのものは好きだし、自分の突っ込みで自分の中の評価が下がる訳じゃ勿論ないんだけど。

シェイクスピアの戯曲読んだ時には(※日本語でですよ)

すげえラストだな(苦笑)
と思いながらも笑うまではいかなかったから

ビジュアルで見た時に私にはこう…ツボるのかもしれない。

悲壮が過ぎる反動なのだろうか。
冷血ですまないとは思う。



それにしても
こんな無邪気な私のデーリンを殺すなんて許せないわプンスカ☆



もう少しで妻の復讐の爪が伸びるところでしたよ。
危ない危ない。







久しぶりに充実した時間を過ごした後は
スタバで苺のフラペチーノ飲んで帰りました~。



今は油断大敵とはいえ
不要不急のお出かけっていいものですネ。

私ごときでさえ
このコロナ禍では
どんどんストレス溜まっていってるよなーと
こうして楽しむと逆に実感する次第です。



でもコロナが終息したら
「氷艶」第3弾ありますよね?←やると信じて疑っていない

今度は出来れば
現地へ行って生で観たいので





各方面、どうかよろしくお願いしますネ(^人^)





感想おしまい。


いつもながら長々すみません。