ハァイ、再びテディーランドットでぇす!!!

そろそろこの大きなリボンがうっとうしくなってきやがったわ

可愛いんだけどさ。




さてと

テディーランドットがバーリ歌劇場の公演に行った時

後ろの席のマダムが幕間に
お友達とお喋りしてらしてね

「マリア・グレギーナ…若い時には本当に綺麗だったんだけど……」

と、(おそらくは)遠い目をしながらつぶやいてらっしゃったのが印象的だったわ。

そう、時の流れは残酷だけど

私としてはあの舞台
あの白衣装が一番の戦犯だったと思うの。

シンプルな膨張色白を着た上に

髪も結っていない
被り物も
髪飾りさえない垂らしただけロングヘアの

設定美少女、実際はかなりなモゴモゴ…って…



…ねえ?(震)



ともあれあの見知らぬマダムのおかげ(?)で

どうせトゥーランドットDVD買うのなら

マリア・グレギーナの昔のを買おう!って思ったのです。

結果、これにしました。

(昔っていっても2009年公演だから

それほど…ってかぜんぜん若くもゲフンゲフン

でも評価高かったから)




【収録情報】プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲


マリア・グレギーナ(ソプラノ:トゥーランドット)

マルチェロ・ジョルダーニ(テノール:カラフ)

マリーナ・ポプフラスカヤ(ソプラノ:リュー)

サミュエル・レイミー(バス:ティムール)、他

メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団

アンドリス・ネルソンス(指揮)

演出・装置・衣装:フランコ・ゼッフィレッリ

収録時期:2009年11月7日
収録場所:ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場






さすがはメトロポリタン歌劇場、豪華ですね!

衣装も舞台美術もよさげじゃない?(*^▽^*)

お値段もお手頃←ここ大事


ただ、私にとって
ほとんど唯一にして最大の難点は

字幕が英語フランス語ドイツ語スペイン語中国語しかないこと…
うう、辛いよう(T▽T;)



です、が!


このネット時代、ありがたーーーいオペラサイトが存在し

イタリア語の歌詞セリフ全部と

日本語訳を全て書いてくださってたりするので

字幕を英語にすれば
私でもなんとかついていけたわヤレヤレ(;´▽`A``


(わからない単語は…

サクッとスルーするのよ……)←コッソリ


でも…しょせん哀しき英語難民

イタリア語の歌声に(出来る限り)耳を傾けつつ

英語字幕を目印にしつつ

日本語訳を読んでいると
ふだん使わない頭がえらく疲れてしまい

幕終了のたびに
いちいちお茶休憩する始末。



第一幕終了後。



(コーヒーとカントリーマアム)


第二幕終了後。



(ルイボスティーと頂き物のコーヒーゼリー。たいへん美味しゅうございました♪)


第三幕終了後。



(ローズヒップティーとプチフール三種)




食べすぎ食べすぎ。




肝心のストーリーはというと

リューの死からはとんとん拍子に進みました。


忠実な召使いを失ったティムール(カラフの父)の歎きと怨嗟の言葉ののち

二人っきりになったカラフとトゥーランドット。

で、しばし


カラフ「いい加減にしろやあ、俺のものになれ(´ε`;)ハアハア」

トゥーランドット「よそ者のくせに高貴なアタシに触るんじゃねえよ(゚Д゚)≡゚д゚)、カァー ペッ!!」


みたいな男女の攻防があってから

とうとうカラフがトゥーランドットにチューしてしまうのですが

チューされた途端にデレるトゥーランドットに驚くテディーランドット。


トゥーランドットときたら

「アタシ…アタシもしかしたら…

最初に見た時からアナタが好きだったのかも…(ウルウル)」

と言い出すくらいにはチョロい女であったΣ(゚д゚;)




Oh…キスひとつで陥落って



このオペラは世の男性の都合のいい妄想願望というか

おっさんのための恋愛ファンタジーだったんですかーーー???




…っておばちゃん思わずにいられなかったけれど

時間も押してるし、しようがないね!←誰目線?


それにカラフのキスは

厄介事を避けたい大臣たちからの
美女献上や富の提案を断ったり

トゥーランドットのワガママにさんざっぱら付き合った末での行為だったので

まあヨシとしましょう!←上から目線


そんなこんなで
すっかりトゥーランドットの心を掴んだと確信したカラフは

またもや調子に乗って
自分の名前「カラフ」をトゥーランドットに明かしてしまう。

(勝利確信のアリアを熱唱する場面も案外早いし

カラフってだいたいからして気が早いような…)


でもちょっと待って。

もしトゥーランドットが彼より一枚上手で

デレたのが演技であり
名前を聞き出す目的ありきだったならば

カラフの命はなかったはずなのよ?

なので展開としては


さあ!どうなるカラフ?


ってところなんだけど

時間からすると
男女の駆け引きをあれこれやってる暇はもはやないのだ。


という訳で(?)

夜が明けると
トゥーランドットはいそいそと皇帝に向かい


「お父様、皇帝陛下、

この異邦人の名前がわかりました。

彼の名は…愛!」


と、高らかに告げるのです。



わあい、恐怖政治の終焉だ!

おめでとう若いふたり、おめでとう!!

永遠の栄えあれ!!!


みたいに群集に祝われながら
華やかに晴れ晴れと幕が降りました。

DVDではトゥーランドットがカラフに冠?までかぶせていましたよ。


いや待て、まだ現皇帝の御世だ。

トゥーランドットまで気が早いじゃないか
神聖なるお父様のお立場は一体…




ともあれ祝福ムード満載の中




リューのこと忘れんな。




と、私は思いましたっ。


はあ、つくづくリューってかわいそう…


トゥーランドットの気持ちがグラグラ揺れたのは

リューの死をも厭わぬ献身による部分が大きく

カラフはそのタイミングにつけ込んでイケたところもあるのに

最初からぜんぜん相手にされてないんだもん(。・ε・。)

そりゃあ召使いと一緒になるよりは

流浪の身からの一発逆転、
逆玉狙った方がいいんだろうけどさー。

(心の汚れているテディーランドット)


リューってば
国が滅んでからは
ティムールのお世話したって給料すら払われていないはずなのに…
酷い雇い主やぁ~
ブラック企業も真っ青。

でも、リューは非常に美味しい役柄。

観ているうちにどんどん可憐に見えてくるのが不思議。

まあね
カラフのお父さんがリューの件のわだかまりを消化し

気の強い若いヨメとうまくやっていけるよう祈るばかりである。

滅ぼされた国の元国王から

一気に大国の、ゆくゆくは皇帝の父という身分となり
生活が保証されたのだから

あまり文句も言えまい…とは思うけれど

カラフが父と嫁との板挟みとなり
気を遣いまくりそうな姿が目に浮かぶ。


そう、結婚は決してゴールじゃないのさ

「眠れる森の美女」の姑は人食い鬼だったし

幸せな結婚に至ってからも
いろいろあるんだろう、きっと…(遠い目)



何にせよ
メトロポリタン歌劇場の「トゥーランドット」豪華で良かったです!

やはりこの終わり方のほうがスッキリしますよね。

こちらは冥界ではなく(笑)
京劇のイメージが強かったかな。

京劇はテディーランドットよく知らないけど(笑)中国らしくて派手でイイネ!



メトロポリタン歌劇場
ニューヨークまではなかなか観に行けなくても

ライブビューイングという形で全国の映画館で上映しています。

興味がおありなら是非♪

https://www.shochiku.co.jp/met/













※余談



この夏買ったキッチン小物で一番のヒットが

リサ・ラーソンの木製コースター(*^▽^*)





マグカップにも合うしお気に入り~♪





それだけ(笑)



長々お付き合いいただき
ありがとうございました!