・読解はそこそこ自信があるけど、会話は苦手。
・語彙や文法の知識ばかりが先行していて、きちんと使いこなせている気がしない。
・自分で勉強しているが、壁を感じる。きちんと話せる人に、体系的に教わりたい。
・試験の得点よりも、言いたいことが言えることの方がやっぱり大事だと思う。
・ それなりには話せるけど、もっともっとレベルアップしたい。
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このように感じる方が、どんどん増えてきているようです。いまこの記事をご覧になっている皆さんも、当てはまる方が多いかもしれません。
それなりに勉強してきて、TOEICも結果が出ているのに、なぜ思うように話せないのか?
答えは簡単です。受験・TOEICは、与えられた問題を処理するだけの「受け身」の英語であるのに対して、英会話は極めて「能動的」な活動だからです。受験・TOEICなどの受け身の勉強だけを続けている限りは、英会話のブレークスルーはやってこないでしょう。
実際の英会話では、
1. 何を言うか (=内容)
2. どのようにそれを言うか(= 語彙・構文、論理展開、発音など)
この2つを、自分だけの力で瞬時に考えてこなさなければなりません。受験・TOEICなどの「与えられる英語」「受け身の英語」に比べて、これは遥かに難しい作業です。
「TOEIC900点以上なのに話せない・・」と悩む方も少なくないですが、日本語ベースの受け身の勉強ばかりをしてきた学習者が英語を自ら使いこなせないのは、むしろ当然だと思います。スポーツ解説者や映画評論家が自らプレイしたり制作しないように、英会話も、受け身の英語を極めたところで上手に話せるようにはなりません。
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いま皆さんに必要なのは、小難しい文法・語彙の知識を増やすことではありません。また、たまにスクールで会話をするだけでも、根本的な前進はないでしょう。
世界に通用する本物の英会話力を身につけるなら、皆さんがいまフォーカスすべきなのは、次の2つだと私は思います。
1. 英語をそのまま英語で感覚的に、瞬発的に理解するための「英語脳」を作る。
2. 相手とより効果的に意思疎通するための「英会話術」を習得する。
知識レベルで言うと、文法は中学英語、語彙は英検準2~2級程度で十分です。
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英語脳を育てる
語彙や文法の知識を持っていても、それを「すごく速いスピードで」「ある程度正確に」活用できないと、残念ながら英会話には活きません(読むことにおいては活きますが)。会話では語彙や文法を頭であれこれ考えている時間はないので、英語がパッと感覚的に出てくるようにならないといけないのです。
僕の英会話スクールNOBU English Academy では、感覚的に話すための英語脳を育てるために、音読・復唱・ロールプレイ・英問英答・要約・スピーチなどの運用トレーニングを集中的に行っています。
英語の口の筋肉を鍛えると同時に、「英語の文を組み立てる」「言いたいことを英語で言う」練習を積み重ねます。そして皆さんのアウトプットに対して、私からすぐに的確なフィードバックを返すことで、英語を少しずつ定着させていきます。
このようにして、最初は簡単な文でもいいので、日本語に頼ることなく、そのまま直感的に英語を理解し、直感的に運用できることを目指します。
なお、音読が効果的な学習方法であることは多くの方がご存知だと思いますが、実際にどのように音読すればいいのかは分からない方が多いようです。
もちろん、ただただ英文を機械的に読んでいればいい訳ではありません。英文の意味や、細かい文法の使われ方をよく理解した上で音読することが、最低限必要です。
NOBU English Academyでは、さらに、その英文の裏にある話し手の意図や気持ちを細かく確認し、相手になりきって深く感情移入していけるようにします。言葉はあくまでも内側から湧き出るものなので、自分の感情と言葉(語彙や文法)がしっかりリンクしないといけません。大きな声で、ジェスチャーを交えながら、繰り返し英文を口にします。
これまでの英語教育は、とにかく、淡々とし過ぎていたと思います。英語学習は、intellectual(知的)な活動であると同時に、もっともっとemotional(感情を巻き込む)で physical(身体的感覚と結びつける)なものでなければならない、というのが私の信念です。
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英会話術を習得する
日本人に必要な英会話術は、当校の独自メソッド 「英会話 5つのスキル」に沿ってトレーニングします。NOBU English Academy が提唱する「5つのスキル」とは、次の通りです。
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相手とより効果的に意思疎通するための英会話術 「5つのスキル」
スキル 1 : 相手に伝わりやすい、自然な発音で話すことができる
スキル 2 : 相手の興味を引く、具体性に富んだ文を組み立てられる
スキル 3 : 自分の考えを掘り下げて、論理的にまとめることができる
スキル 4 : 積極的に相づち・質問を挟んで、会話を発展させられる
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この「5つのスキル」は、多くの日本人に共通する弱点をまとめたものです。日本人が世界に通用する英語を話せるようになるための条件だと私は思っています。
5つのスキルは、一見難しく見えるかもしれませんが、中学の基本文法で十分実践できます。大事なのは、どのように基本文法・語彙を活用するかです。
基本をきちんと活用できないうちに細かい知識ばかりを増やしていくのは、むしろ英会話の邪魔をしてしまう可能性さえあります。
中途半端な知識で頭がいっぱいだと、いざ話すときにどの語彙や文法を使えばいいのか分からず迷ったり、思うように言葉が出ずパニックになってしまいやすいからです。
NOBU English Academyでは、単に知識量を増やすことよりも、明確な課題意識と的確なフィードバックのもと、沢山のインプットとアウトプット、および交流(日常会話やディスカッション)を積み重ねることで、英会話力を一歩ずつ磨いていきます。
難しいことを低いレベルで行うよりも、基本的なことを高いレベルでこなせるようにトレーニングします。
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ネイティブのようになろうとする必要はありません。また、完璧な文法で話さなくても大丈夫です。マニアックな文法も、もちろん必要なし。
それよりも集中的に磨いて、「シンプルだけど上手」な英語を目指しましょう。それが究極の「使える英語」だと私は思います。
NOBU English Academy代表
山田暢彦
追伸 1
「英会話 5つのスキル」にご興味がある方は、私のホームページの無料ビデオ やワークショップ をご覧ください。また、無料メルマガ でも英語のお話をしています。
追伸 2
ちなみに、誤解のないようにお話しますと、私はTOEIC自体はすばらしいテストだと思っています(私自身、何度もTOEICを受けていますし、TOEICの本も出させていただいています。レッスンでTOEICの教材を使うこともあります)。
TOEICは、英語の基本文法・語彙のみを使った「本当に使えるフレーズ」の宝庫ですので、うまく活用すればかなり効果的な学習ができます。
しかし残念ながら、多くの人は受け身の姿勢で「点取り」に走ってしまうために、TOEICのエッセンスを本当の意味でモノにできず、会話で活かせていません。「900点以上なのにまともに話せない」という人が多いのはそのためです。
ですので、TOEICは点取りに走るのではなく、前述した「英語脳」と「英会話術」を身につけるための「音読/シャドーイング素材集」として活用するのが最も望ましいと考えています。TOEICを「資格」としてではなく、「トレーニング素材」として捉えるべきだと思います。
追伸 3
さらに表現力に磨きをかけたい上級者には、6つ目と7つ目のスキルを指導しています。
スキル6は、「バリエーション豊かな、イキイキとした文が作れる」
スキル7は、「簡潔にまとまった、スマートな文が作れる」
いずれも、うまく使うことで英文がすごく効果的に伝わるようになります。
*上記の文章は、本日更新したホームページからの抜粋です。