【Steve Jobsのスピーチでリスニング+発音強化 ①】
Steve Jobsのスタンフォード大学でのスピーチの前半部分です。
YouTube: Steve Jobs Stanford Speech 1
勇気をもらえる、本当にいいスピーチですね!^^
実際の映像を見たら、以下の手順で練習してみましょう!
下にJobsの英語について解説も書いてみましたので、ぜひ読んでみてください。
*今回は、スピーチの冒頭部分のみです。毎回30秒程度に小分けしてお送りします。
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◆STEP1 下準備
1. まずはスクリプトを見ないで、吹き込み音声を数回聞いてみる。
2. スクリプトで英語を確認する。分からない表現は意味を調べる。(オンライン辞書「スペースアルク」が便利。先ほどのYouTubeで字幕を確認するのも良い。)
◆STEP2 練習
1. テキストを見ながら数回聞く。「抑揚のつけ方」「音のつなげ方」「間の入れ方」「英語特有の音(r/l/th/aなど)」の4点に注意する。
2. 今度は、テキストを見ないで数回聞く。「英語の音」に慣れる。
3. 次に、テキストを見ながら、音声を真似するつもりで音読する。Jobsになりきって、気持ちを込めることが大事。やはり「抑揚のつけ方」「音のつなげ方」「間の入れ方」「英語特有の音(r/l/th/aなど)」の4点がポイント。
4. モノにできたと感じるまで、1~3のサイクルを繰り返す。
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音声
http://snd.sc/Mux1tw
スクリプト
I am honored to be with you today at your commencement from one of the finest universities in the world. I never graduated from college. Truth be told, this is the closest I've ever gotten to a college graduation. Today I want to tell you three stories from my life. That's it. No big deal. Just three stories.
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解説
こうやって見ると、Steve Jobsの英語は非常にシンプルですね!文法で言うと、完全に中学英語です。
かと言って、もちろん、稚拙に聞こえる訳ではありません。むしろ、カジュアルでわかりやすくて、とても好感度の高い英語です。英語がシンプルゆえに、メッセージ(内容)そのものが引き立ち、ぐっと引き込まれます。「良い英語=難しい英語」では決してないことを実証しています。
Steve Jobsの英語において参考にしたいポイントは、「句・節の使い方」と「熟語」ですね。
<句・説の使い方>
・at your commencement / from one of the finest universities / in the world の前置詞句(prepositional phrase)のカタマリを連続で並べていますね。これによって、英語らしい長い文ができあがります。このようにカタマリ単位で情報を足して文を組み立てていけるかどうかが、流暢な英会話の絶対条件です。だから「句・節」にフォーカスしてトレーニングするのが大事なのです。「句・節」の使い方については、NOBU English Academyで現在無料配信しているトレーニングビデオの第2回と第3回をご覧ください。
・3文目は、This is the closestの the closest(最も近い場所)に対して、I've ever gotten to a college graduation(私が大学の卒業を経験した)という節を追加しています。これにより、the closest I've ever gotten to a college graduation (直訳:私が大学の卒業を経験した最も近い場所 意訳:大学の卒業に最も近い経験)という長い名詞ができあがっています。(名詞をこのように後ろから修飾するのは英語の大きな特徴ですね。トレーニングビデオを見て、句・節を使って名詞を修飾する方法について学びましょう)
<熟語>
・I am honored to ~「~できて光栄です」
・truth be told 「本当のことを言うと」
・No big deal.「大したことではない」「大騒ぎすることではない」
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いかがでしたか? このレベルなら、思ったよりも気軽に取り組めるのではないでしょうか?
これから少しずつ素材をお送りしていきますので、トレーニングビデオのポイントが実際にどう使われているかを確認したり、リスニングの素材としても使うなど、ご自由にご活用ください!
また、何かご感想や質問などがありましたら、お気軽にコメントをくださいね。
NOBU Yamada