痛い

主人の口から出た言葉です


広島を襲った豪雨で

主人の上司が亡くなりました


とてもお世話になっていることを

時々話してくれていました

とても尊敬しているようでした


最初に聞いた時には

まさかその方ご本人だとは思いませんでした


まさかこんな形でお別れすることがあるなんて

想像もつかないことでした


首まで泥に埋まり

ご自身が消防に通報もされていたようです


どんなに苦しかったことでしょう

どんなに痛かったでしょう


普段おやすみになられているお部屋に居れば

助かっていたはずでした

他のお部屋でやすまれていた

お母さまを呼びに行かれる途中だったのでしょうか


私はお会いしたことがありませんが

それでも胸が締め付けられるようでした


ポツリポツリと上司のことを話す主人に

何と言葉をかけていいか分からず

ただ聞いていることしかできませんでした


悲しいでもなく 寂しいでもなく

痛い


何が痛いの?と聞いたら

仕事もだけど…


言葉にできない痛み

それに対してなんにも言葉が出てこないのです

もう少し人生経験を積んでいれば

何か言葉をかけてあげることができたのでしょうか




亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします

行方不明の方々が早く見つかりますように

避難されている皆様が一日でも早く

普通の生活ができるようになりますように

ライフラインが断たれている方もたくさんいらっしゃいます

一日も早く復旧されますように