図1は周期による海面運動の分類例です。

一般に波とは、海面が繰り返し上下する運動のことです。
この周期が短いものから長いものまで、様々な波があります。
我々が普通に海岸で見かける波は波浪といって、周期は数秒~20秒くらいです。
波浪は海の上を吹く風によって起こされますが、
風によって直接起こされる波を風波(かざなみ)、風波が伝わって行って、
風が吹いていない場所に到達したものをうねりと呼んでいます。
波浪よりも周期が長い波のうち、周期1~2分程度のもが港の中に入ると、
船を岸壁につないだロープが切れる等の被害が発生します。
このような波は長周期波(底うねり)と呼ばれ、
全国の港で厄介者扱いされています。
海底地震によって発生する波が津波です。
津波は、沖の方では、余り目立たない波ですが、
岸近くの浅い海域に達すると大きな高さになり、
岸に這い上がって多くの人命を奪うこともあるという恐ろしい波です。
津波の周期は数分から数十分ですから、短い時間、
沖合で目で目で見ただけでは海面が周期的に変化していることは分かりません。
1日のうち、普通2回の満潮、干潮があることはよくご存じだと思います。
これを潮汐といって、周期は約半日と1日のものがあります。
潮汐は、太陽と月の運動によって起こります。
天体の運動は非常に規則的ですから、潮汐による水位変動は、
正確に予報することができるのです。
水面が上がってから次に上がるまでの時間が周期なら、
ある時刻の水面を見たときに、
ある山(周りより高い部分)と隣の山との距離が波長です。
波の周期が長いと、波長も長くなります。
ですから、波浪や長周期波に比べると、津波や潮汐は周期も波長も長く、
時間的にも空間的にも大きな現象だということができます。