キャリパーピストンツールとかピストン戻しとか言われるものを自作しました。

自動車整備の仕事してて、持ってなかったの?と言われそうですが

実は去年の暮れに出張整備工具を窃盗被害に遭いまして 現在、現場仕事の応援にも入っている為に同工具を買いに行く時間がありません。


被害届は出していますが、DIYでも何かと自動車やバイク整備をしていると使用頻度の高いピストン戻し。


うーん??会社の廃材と環境で作れるんじゃね?電球


とりあえず廃材を使用して材料費ゼロで作る事をコンセプトにネットで簡易的な物を検索して画像と睨めっこします。


コレは簡易的なタイプですが要は

1.ピストンを押す部分

2.キャリパーとピストンの間に挟まる板部

3.1と2を前後に動かす為のハンドル的な物

が合体していれば押しと戻しに使えるわけですね。


今回使用した材料

※全てスクラップ若しくは廃材ボルト置き場から調達

◎M10寸切りボルト

◎4mm厚の鉄板

◎17mmナット3つ

◎M10用平ワッシャー


1.寸切りボルトを約180mm程でカットしました

2.4mm厚の鉄板を縦2.5cm、横60mmほどでカットし軽く角を落としました

3.2のカットした鉄板のセンターにポンチを打ち8.5キリの下穴を開けました

4.この下穴に寸切りと同じピッチのM10のタップを立てました

5.予めカットしておいた寸切りを加工した鉄板に通します

6.寸切りの片方にM10用ナット(2面幅17mm)とM10用ワッシャーの順で通します ワッシャーは寸切りの端とツラツラの所で位置決めします

7.もう片方の端には同じくM10用の2面幅17mmナットをダブルナット且つナットの向きが揃うように通し同じく寸切りの端とツラツラのところで位置決めします

8.6のボルト、ナット、ワッシャーを炭酸溶接で点付けします 7のダブルナット及びボルトも同じく点付けします

9.溶接部にスパッダ等が生じた場合はサンダーで軽く擦ります 溶接箇所は錆びるので錆止めスプレーや亜鉛メッキを塗ります


これで17ミリのボックスやメガネを使用してハンドル部に当たるダブルナット部にかけて鉄板を前後に締め緩め動かす事が出来る仕組みです。


この自作工具は炭酸溶接の環境があったので強度増しの為に使用しましたが

プレート代わりになる鉄板にタップさえ立ててしまえば 軸ボルトは最初から6角頭の付いたロングボルトでも物理的にはほぼ似た構造の物が作れます。

アイデア次第で色々作れそうな環境です。