良いものが欲しい、おしゃれな服が欲しい、いい靴が欲しい・・・
そういう欲が一切ない夫に、ふとした瞬間に感謝の気持ちをこめて何かプレゼントしたいなぁと思うとき、私はとても困るのです。
そう、品選びに困るのです。
交際日数ほぼゼロ婚だった私たち。
結婚して一番最初の夫の誕生日に、私は小銭入れと手帳をあげました。
夫が持っているお財布が、ボロボロだったからなのと、手帳は100均の物だとすぐにわかったからです。
でも。
私が選びに選んだ物を、当時の夫は
「来年から誕生日プレゼントは要らないから。もし買うんだったら食べ物にして。ちょっといい肉とか。」
と言いました。
まだヒロシの言葉に何の抵抗力も無く、まだまだ可愛かった私は(自分で言うな)、
夫のこの言葉にショックを感じました。
一生懸命選んだ私へのありがとうがまず先でしょう・・・と、心の中で思っていました。
ヒロシはそんなことお構いなしに説明を始めます。
「あのね、俺はね、すべての持ち物に対して合理性を持って使っているから。自分の持ち物は自分自身で選ぶから。それに全部仕事に直結した行動パターンだから、使いやすさ重視なんだよ。財布も、靴も、服も全部。」
一応、それを聞いて納得しました。
そういうわけで、
私は夫に飲食物以外の品物をプレゼントすることが出来ないのです。
ちなみに、あの時あげた小銭入れも手帳も大事に取ってはあるそうです。
夫からは、自分の胃袋を満たすための食事以外のものをおねだりされたこともありません。
昨日は夫とベッドでその話をしていました。
「いや~さすがにいきなりあの言い方は無いよね・w・# 」
「そんなことあったっけ?」
だそうです。w
言った方は覚えてないかもしれませんが、聞いた私はしっかりと覚えています。
まぁそんなもんですよね。
「ヒロシさんは、いつだって仕事が第一で、欲しいものが無いからつまんないんだよね。ふと何かプレゼントしたくなる瞬間ってあるじゃん。そういう時に、ハっと我に返るのよ。あぁ・・・ヒロシさんは物は買わないでくれって言ってたんだった・・・って。」
「欲しいものはあるよ?」
「何?高級車とかやめてよw」
と、他愛もなく話をしていると突然夫が
「ハル。毎日ハルが欲しい。この腕も手首も髪の毛も胸も腹も足も背中も」
と、
突然夫が私に覆いかぶさって言います。
(´⊙ω⊙`)!!
夫が私を覆い跨ぎ、真上からヒロシが私を真顔で見ています。
なんか凄い光景です・・・。
「ちょ・・・っと、ヒロシさん、何」
何度も言いますが、他愛もなく、プレゼントの話をしていたら急にこんなことになったので、驚きます。
夫は真上から私を見下ろし、
右手は私の左手首を。
左手は私の右手首を掴んでいるのです。
私の体の自由の利かない状態で夫が
「わしが16も上だからって思ってるかもしれないけど、わしは何年経ってもハルへの愛が増えるばっかりだよ。欲しいものはある。いつもハルが欲しいよ。もうこの中にあるもの全部欲しい」
と言います。
(この中って・・・内臓とか?・w・;)
きょとんとしてしまいました。
どこでこんなセリフを覚えたのだろうかと思いましたが、
人が人を好きになると、どこで覚えたともない言葉を集めて相手に伝えたくなる気持ちは、
私にも経験があり理解もできます。
何の返事もしないで、
夫が今言った真意を解釈していると、
夫が
「ハルは?」
と言います。
「好きだよ。あいしてる。ヒロシさんの愛情の伝え方がちょっと難しくて考えちゃうこともたくさんあるけど。だからもっともっと大切にしてほしいよ。もうちょっとだけ、柔らかい言葉がいい。キツイ言葉は苦手だよ」
と、不満だったことを伝えました。
すると
夫に火がついて(何がきっかけだったのか分かりません。)、
まるで三日三晩何も口に出来ずにいた狼のように、
ガォォォ
となっていました。
私を傷つけることなく、大事に大事に食べてくれる狼です。
こんな時に、
家を建てる時に何故か寝室に防音設備を整えていた夫の真意が見えた気がしますw
が、
まぁ結果的に良かったなと思うばかりです。
つい最近まで、二階の寝室には防音設備なんてないと思っていたのですが、建てる時にハウスメーカーに頼んだじゃん!
と言っていて、その時初めて知りました・・・w
ここ最近お腹が痛いだの、ふらふらするだの言う私を、
そっと貫いてくれたヒロシです。
そして、
途中に何度か「死なないでくれよ」と言われ、やっと夫の気持ちに気付きました。
頼むからいなくならないでくれよと、
私の胸元に顔を当てて真剣に言っていました。
ちゃんと、事が終わってから、
「私を勝手に病人にしないで。ずっとここにいるよ。」
としっかり伝えておきました。
私が絡む件になると、どうもネガティブになってしまう夫です。