昨日、夫が夕食の時間に、
“もしここの家が水害に遭ったら一番に何をするべきか”
という話をし始めた。
「まずな、ここはもし水害があっても、二階にさえ避難していれば命は助かる。いいな。」
夫は真剣に娘と私にそう話している。
そして、
「警報が出ていよいよ危ないとなったら、大事なものは全部とりあえず二階に持って行けばいい。一番大事なものもね」
と。
するとサラがすかさず言う。
「一番大事なもの?ポケモンカード!あ、違った、お財布か!」
夫は笑いながら
「そうそう。大事だと思うものは全部二階にね」
と続けている。
すると黙って聞いていたエマが口を開いた。
「サラ。しっかり考えてごらん。サラの一番大切なものって何か。」
「(・∀・) お財布か!あ!鳥ちゃんだ!だって家族だもんね」
「もっと考えてごらん。サラはお利口さんだからきっと解るよ。」
「分からん( ˃ ˂ )」
夫婦で姉妹の会話を聞いていた。
するとエマが
「もし戦争でこのお家が燃えても、地震でこのお家がなくなっても、もしエマの貯金がなくなっても、エマの一番大切なものはエマと一緒に移動するから大丈夫。だってエマの一番大事なものってここにあるから」
そう言ってエマは自分の手を胸元に当てる。
そして、
「今までパパに連れて行ってもらった旅行の思い出とか、ママがいっぱい買ってくれた宇宙の本の中身とか、ママがキッチンで倒れた時、死んだ~!!って思ってびっくりした思い出も、サラが生れたときの思い出とか、全部エマの中にあるし。ここら辺にある物なんか、どうせ全部ただの“モノ”じゃん」
と言ってのけました。
私は箸でおかずを口に運ぶ手が思わず止まり…。
長女の言葉に感動して泣いてしまいました。(笑)
そうか・・・
そう思っていると夫は
「いや、通帳とか印鑑とか金は二階に持って上がるんだぞ?」
と言っているw
うんうん。
分かったよ・・・
と・・・。夫が、私が泣いていることに気付いてたじろいでいる。
「な、なに?ワシ何か言った?」
「ううん。さっきのエマの言葉、あの言葉深いよ。ヒロシさんもグっとこう心に届いてくれるといいんだけど・・・」
そうは言ったけど、夫は缶ビールを既に2本も開けており、
とても冷静に物事を考えるような状態ではなくなりかけていたので、それ以上は言わずにいた。
陽気な夫は豪快に笑いながら、「エマは賢いな」と言っている。
長女の言葉で、
一番大切なものが自分が得てきた知識や経験や思い出だったと気付けて、
ものすごく満たされた気持ちになった。
そうだよね。
そう思ったら、
怖いものなんてなくないか?
そんな風にも、思った。