個展「ユージーン・スタジオ 新しい海」 | 絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

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絵本のことや、保育園での仕事のことや、映画のことや、芝居のことや、気が向いた時に書きたいことをブラブラと書いています。

連休初日はこんな個展に行ってきました。


ユージーン・スタジオ、誰?

なNO知識な僕だけど、

このポスターをネットで見かけ

行ってきました。


すんごい面白かった。


この個展のテーマは境界線

(たしか・・・)

マイワールド全開なアーティスト。

よく分からないけど、

コレ、なんだろう?

どうしてここにコレをつけたんだ?

なぜコレを作った

などなど想像しながら見るのが堪らなく楽しい。



ただ白いだけに見える作品ですが、

近づくと一つ一つ色の濃さが異なる指ペッタンの

跡で作られていることが分かる。

遠くから見るとどことなーく

グラデーションがかった何かだけど、

近づくと別の作品かのように感じる個が

密集している。


遠くから見るから見えてくるもの、

近くで見るから見えてくるもの。


うーーん、不思議。


ドラムセットにチェス版。

は?

ですよ。

けど、想像すると物語めいたものが見えてくる。

思考でゲームを進めるチェスだけど、

ドキドキしたり閃きがゲームの展開を変える

こともあるのかもしれない。


て思うとさ、チェス✖️ドラムセットって

繋がりがあるような気がしてくる。

どちらも計算と感性が織り混ざり、

形作られる。


ちなみにね、

これは僕の

勝手な想像です。

(チェスのこともドラムのことも全くの素人です)



↑手作りの廃墟。

遠くから眺めた後に近づき見る。


凄い生活感を感じた。

すると色んな疑問がでてくる。

どんな人が住んでた?

何人?

よさげな家具だからお金持ち?

なんの仕事をしてた?

などなど。


この作品で面白いなと感じたのは、

廃墟になって残るから

次世代の人は繋がりを探すのではないか

ということ。

(日本語下手だな)


例えば上の廃墟が地中に埋もれ

200年後に発掘されたらだよ、

発掘された時代を生きている人は

現代へと繋がる何かを探すんじゃないかなと。


ん?

いやいやまてよ。

つまりだ、

僕は作品から何か面白い発見が

できないかと、

作品と僕の繋がりを探すために

眺めてるわけだ。

(突然の自己完結)


この個展を眺めながら強く感じたこと、

それは、

見ている人は作品を通じて

二次創作物を作っている

ということ。


最初に貼り付けたこの写真。


この大きな水溜まりを背にして、

つまり後ろを向くと一面の鏡が連なってる。

そこで僕はこんな写真を撮ったわけだ。


けどこの写真だと面白みが欠けるし、

この個展とは合わない気がした。

で、編集をしたのがコチラ↓


ただの自己満足だけど、

僕は作品からインスピレーションを受けて

写真を撮り・編集をして作ったわけだ。

これって、

二次創作物じゃない?

と思った。


この写真も、

吹き抜けた先にある例の白い作品と

セットにしたら

いい感じになると思って撮った。


おーー、

二次創作物って同人作品だけじゃないんだな。

こんな身近にもあったのか。


そう思うと、

絵本の読みそのものが

二次創作物なんじゃないかと思えてくる。

子どもと読んでると、

絵本に書かれている通りに読んでいても

読み手である僕の個性が絵本に吹き込まられ、

さらに子どもの言葉にしていない何が

重なり摩訶不思議な読みが現れる。

子どもと僕が重なることで、

その絵本に個性的な魅力が生まれる。


おーーー。

絵本の読みも二次創作物と言えるんじゃないか?


とまあ、ドツボにハマってきたのでおしまい。

とにかく、面白い個展でしたよー!