おこもり片付けの最中に出てきた一冊。

改めて読み返して胸を打たれたので

シェアさせてください☺︎

光野桃さん著『おしゃれの視線』1994年発行

なんと90年代の作品でした…！

この本を私が手にしたのは、

たしか出版から数年経った、

10代後半頃だと思うけれど、

10年以上ぶりに手に取り目を通してみると、

その頃にはおそらく理解できなかったであろう、

歳を重ねた女性はこうありたい、

という姿が数々描写されていて、

ファッションの本なんだけれど、

どう装うか？ということは、

どう生きるか？なのだ

ということを

感じて

胸にずしりときました。

ミラノに移り住んだファッションジャーナリストの光野桃さんが、

そこで出会った、

自分らしさを、

自分のスタイルを、

時に厳しく追求するミラネーゼたちの姿を

尊敬と冷静な分析で生き生きと描くこの作品の中で、

特に印象に残った一節をご紹介。

~~~~~~~~~

自分のファッションテイストが定まらず、

悩む若い女性（著者）に、

特別おしゃれでスタイルのある先輩が言う一言です。

（以下抜粋）

「統一がとれないのは、あなたがまだ若くて、自分がどんな“自分“になりたいのか見えてこないからだと思う。

きちんと生きていれば、いつか自然にすーっとひとつにまとまってくるはずよ。ただし」と彼女は真っ直ぐに私の目を覗きこんだ。

そのためには他人の目に映る姿ばかりに気をとられていてはだめ。違う自分になりたくて逃げてばかりいてもだめよ。

自分を好きになりなさい。

自分のいいところについて、じっくり考えてわかるまで次の服を買うのを待ってみてごらんなさい。

~~~~~~~~~

出版から25年以上たつけれど、

このスタンス、現代でも色褪せないですね。

むしろ、当時より、

“個“を大事にするようになった今だからこそ

光り輝く表現かもしれません。

ファッション関係の著書は好きで

様々読むけれど、

“コーデのテク“に留まらず、

装う本人のあり方、精神に訴える内容に、

ドキりと胸が疼いた一冊でした。

おうち時間に断捨離されている方も多いかも。

何を残して何を捨てるか、

そのお供に、

自分のスタイルは何？

と考える時間を作ってみるのも

よいかもしれません。

私はやってみます…！

おしゃれの視線 (新潮文庫)

7円

Amazon

さすがにもう廃盤なのかな？中古のみでした。

働きながら好きを極める！

イメージコンサルタント見習い中

ako

〈保有資格〉

顔タイプ診断®︎アドバイザー

顔タイプメイクアドバイザー

16タイプ・パーソナルカラーアナリスト

ワークライフスタイリスト

大人の女性の装いは、生き方の表現。