むかし、前登志夫氏の年譜の若い頃に「詩集〈宇宙駅〉を刊行」の一行を見て以来、しづかで力強い〈宇宙駅〉の語に魅了され、何年も前に到頭〈宇宙駅のしづかなる朝のパン売りはイワシサンドをひとり食(は)みをり〉いう短歌をつくったことがあるが、それはさておき。今日、『攝津幸彦選集』(邑書林)を開いて、摂津さんの〈宇宙駅〉に出会い、ドキリとした。


ひんやりとしゅりんと朱夏の宇宙駅 攝津幸彦




この宇宙駅も、なかなかいいですね。