休みの今日は、大隈記念タワーの「知られざる寺山修司」展を見に出かけました。寺山は、若き日のノオトに「短歌は、言わば質問である。」と書き付けたそうです。寺山の言う〈質問〉とは何か。アメリカの作曲家アイヴズは、「答えのない質問」という革新的な管弦楽曲を残していますが、寺山の〈質問〉は、このアイヴズの〈質問〉に近いのではないかという気がします。かすかに吹く風のなかでふと心に留まったこと、それはなぜなのだろう、それは何なのだろう、とかすかに心に引っ掛かること。漠然とした存在への問いかけなのかもしれません。