ブラームスの4つの交響曲の主音を並べるとモーツァルトの交響曲第41番ハ長調『ジュピター』第4楽章の冒頭のメロディになるとか、ブラームスが終生モーツァルトの交響曲第40番ト短調の自筆譜を愛蔵していたとか、ブラームスとモーツァルトに関わる逸話はまったく枚挙に暇がないのだが、それはそれで措いておく。今夕、ラジオでブロムシュテット指揮NHK交響楽団のブラームスの交響曲第2番、第3番を聴いた。総じてあっさりした演奏で好き嫌いの分かれそうな感じだったが、私はこういう演奏も好きだなと思った。とりわけ第2番第1楽章の冒頭のホルン、天上にのぼってゆく感じがよかったです。