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 昨日の昼ごはん、レスラー著『メシアン 創造のクレド』(春秋社)を携えて早稲田の大隈通り商店街にあるパスタ屋「魔法使いの弟子」にでかけてとった。ここは、終日店内禁煙でパスタがすこぶる美味しくて気持ちよく食事や休憩ができるので、ときどき使っている。窓際の席で、メシアンが自身の神学と音楽の関係を語っているページを開いていると、とつぜん紙の上にきれいな虹が映った。あっ、虹だ、と小さく声に出したかもしれない。虹ということばを、そういえばしばらくぶりに思い浮べたような気がしたので、文字を追うのをやすんで、しばらくじっと虹を眺めていた。


 佐伯裕子さんの第一歌集『春の旋律』のなかの一首です。


虹の灯の街を歩けばたましいに添いて貼りつくブラウス仄か  佐伯裕子