ハイドンの交響曲第98番変ロ長調の第一楽章冒頭の変ロ短調の部分は、亡くなった親友モーツァルトを追悼しながらハイドンが書いたという話があるそうです。ちなみに、ハイドンやモーツァルトに親しく教えを仰いだベートーヴェンの交響曲第4番変ロ長調の第一楽章冒頭部分も、変ロ短調。これは、ベートーヴェンがあえてそうした調性を選んだのだろうと考えられているそうです。そういえば、モーツァルトの美しい白鳥の歌のひとつ、ピアノ協奏曲第27番の調性も変ロ長調でしたが、ハイドンやベートーヴェンが「「変ロ長調」を選んだのにはそれなりの理由があったかもしれません。


 また、ハイドンネタで、ハイドンの交響曲第85番の副題は「王妃」。生前に音楽をかなり嗜んで歌曲などの作曲も残している悲劇の王妃マリー・アントワネットがこの曲を大層愛したため、「王妃」のタイトルが付けられたという話があるらしいです(ハイドン伝説のひとつだそうです)。


 興味深いです。