1月某日、活動仲間のYさんとUさんの事実上の結婚式がありました。
お2人の友人や同僚が実行委員会をつくり、手探りしながら開いた手作りの式で、職場同僚先輩、高校・大学の友人、親御さんなどが参加しました(私は職場の同僚枠ということに、、)。
私は当初「とりあえず行ってみるか」くらいの軽いノリで「参加」に○をしていたのですが、面白かったし、とても心温まるというか、ここ数年で一番というレベルで感動させられる時間となりました。
特に面白かったのは、配布されたパンフレット。14ページくらいにもなる分量で、馴れ初めなどがインタビュー形式で載っていて思わず笑ってしまう内容でした。また、各方面から寄せられた祝福メッセージが結構練られていましたね。
式は全体的にとても良かったですが、最も感動してしまったのは親御さんのスピーチのところです。
Yさんのお父様:
「参加して、わが子の二面どころか三面、はたまた四面を知ることができました。」
とのこと、親であっても知らない部分というのは大きいのだなと感じました。もちろん、私も知らないことばかりでしたね(交際とか結婚についての話は特にしてこなかったこともあるけど)。
何より、Uさんのお母様:
「(Uが進路として選んだ道を)両親としては賛成できず、複雑な思いでした。でも、今日この場に来て、このように本当にあたたかい会を開いてくれるたくさんの仲間がいるということがわかり、Uが選んだ道は間違っていなかったんだと思いました。」
「実は、Uとはずっと連絡ができておらず、大学を卒業して以降、3年間一度も実家に帰ってきませんでした。今日この場がなければ、この先ずっと会えなかったかもしれません....」
ちょっと文言は違いますけども、だいたいこのようなことを、噛み締めるように話されておりました。
親御さんとは複雑な関係であり、当初は参加されない予定のところ、Uさんの先輩がなんとかUさんを説得して参加になったという背景を事前に聞いていたこともあり、私は思わず涙を流してしまいました。
参加者の中でも、「親御さんの話のところが一番感動的だった。あの言葉で、この会を開いて本当に良かったと思えた」という声が多かったです。
式を通して久しぶりに会えた人が多くいたことと思います。
つながりを深めるというか、修復するというか、再確認できたことが一番良かったんじゃないかなと私は感じました。
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2人のスピーチでよく出てきたキーワードに「対等」というものがありました。これはジェンダー平等と符合するものですよね。
「対等とは何か?」ですが、私としては、「お互いに忖度せず、言いたいことは言える。また、どちらか一方に役割や負担が集中しない状態」と解釈しています。
もちろん、このような「対等」な関係をつくるのは簡単ではないですし、そのことは当事者もよくわかっていると思います。だからこそ頑張って良い関係性を築いてほしいなと思いました。
私は一般論として「結婚=おめでとう」文化には抗いたい人間だし、形式的な祝福ならしない方がマシだと思っているくらいですが、少なくともお2人の関係が両者にとってプラスであるというのは、式を通してよく伝わってきました。ということで、寄せ書きにメッセージには書いてなかったんですが、何故か初めてこの場で書きます。おめでとう。
あと、素敵なご家族だと思うので、大切にしてほしい。
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p.s.
私が不覚にも泣いたところ、隣のOさんが
「シディアス卿さんが泣くことなんてあるんですね」
「シディアス卿さんの琴線に触れることがあるんですね」
と、誉め言葉なのか皮肉なのかよくわからないご反応。
いや、そりゃあるでしょ。。。(;・∀・)
普段感情を出さずドライなマシーンみたいに活動しちゃってるからこういうこと言われちゃうんだなと反省いたしましたw
実際にはウェットなところありますが、コミュニケーションがかなり残念系。