将棋ウォーズ(10分切れ負け)のレベル感を書いてみました。
私自身が二段なので、二段以下に対しては少し厳しい評価になっているというのと、四段以上と1級以下はマッチングする機会がほぼないため、完全に独断と偏見です。
【6級】
文字通りの初心者。知っているのは駒の動かし方くらい。
【5級】
脱文字通りの初心者。代表的な囲い、棒銀など入門書に載っていそうな変化を少し知っている。時間をかければ1手詰を解ける。指す手がほぼ全て疑問手または悪手。
【4級】
囲いは概ね知っている。初歩的な手筋を知っているが、殆ど実戦では使いこなせない。
1手詰はだいたい解け、ごく簡単な3手の読みはできる。
手の方向性を描いて指すことができず、漫然としている。
たいていの小学校で無双できる。
【3級】
初歩的な手筋を少し使える。
基本的な3手詰は時間をかければ解ける。
簡単な3手の読みはできて、駒のただ取られをされることはない。
序中終盤全てでちぐはぐな手が多く、疑問手、悪手率は未だ相当高い。
対初心者勝率99%以上。
【2級】
得意戦法を持っているが、指されると苦手な戦法もある(例えば四間飛車党だと右四間)。
中盤以外で指し手の方向性を描くことができ、だいたいの手に理由を持って指すことができるため、感想戦でも自分の読み筋などをある程度はっきり言うことができる。
終盤の速度争いを少し意識できる。
定跡は有名な変化については知っている。
【1級】
時間をかければ基本的な5手詰を解ける。
中盤含めて指し手の方向性をなんとなく描くことができるが、精度はかなり低い。
【初段】
将棋の基礎の基礎ができてきたレベルで、最低限の原理原則に沿った指し方が身についており、明らかに不自然な手の率は低い。
定跡をある程度知っている。
受けは弱く、非勢になった時に粘りがきかないまま押し切られることがある。
とはいえ人数が多く、玉石混交なイメージ。光る手を指す人もいれば、凡手だけの人もいる。
将棋をよく知らない人からすると凄い人扱いされるが、界隈では並。
【二段】
基本的な5手詰はほぼ解ける。
作戦勝ちパターンをある程度持っている。
指されて極端に苦手な戦法が基本的にない。
運が良ければ地方予選を通過できる。
三段ほど指し手に安定感がなく、ボロ負けすることも多い。
将棋クエストだとレート1900〜2000くらい?
【三段】
将棋の基礎ができているレベル。
二段に比べると受けがしっかりしており、簡単には崩れることが少ないイメージ。
明らかな悪手が少なく、指し手が安定している。
地方予選通過を堂々と狙えるレベル。
将棋クエストだと最低でもレート2000以上。
【四段】
悪くなっても粘る力があり、容易に土俵を割らない。
終盤力が高く、不利になっても逆転する局面に持っていける技術がある。
終盤の速度計算が三段に比べても正確で、寄せにキレがある。
二段以下が相手の場合、中盤から優勢になったまま寄せ付けず突き放す勝ち方ができる。
プレーヤー割合が少ないため希少価値があり、将棋界隈で強いと認識されるのはここから。
地方予選はほぼ通過して都道府県大会に行けるレベル。奨励会下位レベル。
【五段】
都道府県大会常連レベル。
基本的なスペックはどの面でも高いが、特に終盤力が例外なく高く、鋭い。
一方的な負け試合がまずなく、一局の中で必ず勝負どころをつくることができる。
【六段】
全国大会出場レベル。奨励会三段、プロレベル。アマならプロ棋士とも十分に互角以上の戦いができる。
弱点らしい弱点が見当たらない。
五段まではそれでも序中盤が荒くて終盤特化型の人もいるが、六段は序盤中盤終盤全てがハイレベルで洗練されていそう。
相手からすると優勢を築くのすら大変で、勝つためには相手に合わせた独自の対策が必須。
【七段以上】
基本的に棋神かソフト指し。人間の自力でこの領域に到達するのはほぼ不可能。
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今年こそ三段に復帰したいと強く思う。そして二十代のうちに四段になりたい。
まず三段昇段を目指すにあたって重視していることは下記(上が優先)。
①なんといっても終盤力が低いのが課題。基礎的な詰将棋は見た瞬間に解けるように反復練習する。
②ゴキゲン中飛車、相振り飛車、角交換四間を中心に、頻出の局面、筋は研究し、序中盤の消費時間を抑える。
③受け、凌ぎの技術の向上。頓死を減らす。