みなさんはTwitterを使っていますか?
私が去年、やめて良かったと思っているのがTwitterです。
Twitterで目にしたり投稿する内容の多くは政治的なものでしたが、なぜやめたかというと、単純に、生産的でない、無駄な時間の使い方だと確信したからです。
政治系ツイートを見ること、発信することには、私は価値を感じていません。逆に、適切な使い方ができず、無駄にしてきた時間の方がかなり長いです。
Twitterでしか繋がっていない知り合いもいて、そことの線が切れるのは残念でもありましたが、続けるデメリットの方が遥かに大きいと判断してアカウントを削除しました。結果として良かったです。
ということで、政治系ツイートの問題点3つプラスアルファを書いてみることにしました。
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【問題1】政治系の内容は、そもそも短文投稿と相性が最悪
140字以内で伝えられることというのは、かなり限られます。
政治社会問題というのは、そもそも成り立っている変数が多く、背景も複雑なことが多いです。個人の単なる日常とは性質が全く違います。
例えば「集団的自衛権の行使容認反対」という趣旨の投稿をしたとして、そこには憲法解釈、日米関係、東アジア関係、近現代史、国際法などが当然絡んできます。ひとつ目をちょっと書くだけであっというまに字数制限に達します。
どうしても情報がひとつの表面的なことに留まらざるを得ません。自己ツイートに返信していく形で連続投稿もできますが、限度があるし、最後まで目を通してもらえることの方が少ないのではないでしょうか。
ある一面だけ語っていれば良いというものはかなり限定的であり、ひとつ意見を表明すれば必ず反対意見の人はいますが、そこに届く言葉を載せることは難しいです。
字数制限故に、いったん書いた部分を削除して短く加工する、ということは私は度々ありました。
本当に考えていることを正確に伝えるのには非常に不向きなツールと思っています。
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【問題2】意見の違う人(アンチ)とわかりあえない
上記の件から繋がる話です。
本当に考えていることを伝えることが難しい、ということは、意見の違う人を説得する場にはなり得ないということです。
もともと一部だけ切り取って発信された内容というものは、アンチからしたらただのトンデモ論にしか見られません。「いったい何を言っているんだ」「コイツは頭がおかしい」「イカれている」という受け取られ方をします。
私も、自分の考えと全く相いれない投稿(悪意を感じるものもありましたが)を見るだけで負の感情、ストレスがたまり、仕事の昼休憩でかえって疲れるばかりでした。。。
そういうのを見るとどうしても負の影響を受けて、(普段は落ち着いているはずの人であっても)、そのまま感情に任せて攻撃的な投稿をする、ということが匿名のネット上では往々にして起こります。
レス合戦が始まっても、圧倒的に多くの場合、それはわかり合うためのものではなく、論破すること、マウントをとることが目的です。「相手が言い返せなくなったら勝ち」「相手のレスが途絶えたら勝ち」というマインドで意地になってスマホを見ます。相手がブロックしてきたらすかさずスクショをとって「論破してやったらブロックww」などと勝ち誇ります。
それって疲れませんか?というか生産的でなくてゲンナリします。
特にいわゆるネトウヨと関わるのは完全に時間の無駄です。関わったら寿命が1年縮むと思った方がいいです。
Twitterは議論する場所ではありません。
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【問題3】体系的な情報収集、知識整理が難しい
特に政治系においては、断片的な情報収集しかできません。中にはこれまでの経緯とかやらをまとめてくれている稀有なアカウントもありますが、それはかなりの例外です。
どうしても線の学びではなく点の学びになってしまう。
なんとなくタイムラインを眺めていて、勉強になっているような気がするけど、実は大して自分の蓄積になっていない、という気がします。しかも表面的な情報ばかりなので、私は深く考えることをせず、わかった気になっていました。
自分の蓄積にする一番の方法は、アウトプットすることですが、Twitterの投稿をたくさん見たところで、うまく自分の中で情報を再構成して発信するのは難しいと思います(頭の良い方、器用な方はできるかもしれませんが、私には無理です)。
これは「見る専」だけの問題ではありません。発信する場合でも、ごく短文でしか書けない以上、思考を深堀りするインセンティブがわかないのです。どうしても物事をあまり深く考える習慣がつかず、軽い気持ちでの投稿になる。
字数制限がなければ、書いているうちに、「あれ?これってどうなんだっけ?」「この観点も気になるなあ」とか思ってきますよね。もしかしたら「あれ、自分の考えはあまり説得力がないのかもしれない」と気づくこともできる。
でもTwitterではそこに到達し得ません。論理的、理性的な内容よりも、ウケの良い、短くキャッチーな内容になりがちです。ちゃんと読むと実のある内容よりも、威勢の良い言葉や極端な論、煽り文句を選んでしまう。
それでたとえ一時はスカっとしても、その実際は虚無的で、積み重なっていくものではありません。中には凄く勉強して、事実を重ねて理知的に投じている人もいますが、常日頃かなりの努力が必要だと思います。
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【問題3.5】フォロワーに迎合してしまう
これは上に比べると若干補足的なことになりますが、Twitterの場合、リツイート数やいいね数、コメントという仕組みがあり、非常に周囲の反応がわかりやすいです。そのため(特に自信のない人ほど陥りがちですが)、反応を考えて、無意識のうちにフォロワーウケする中身にしてしまうこともあるのではないでしょうか。
特に匿名だと調子に乗って、つい過激な投稿もしてしまいがちだと思います。
周りに影響されすぎるのではなく、自分が本当に考えていることに素直になるためには、ある程度周囲の反応が見えないようシャットアウトする、ということも必要だと思います。
そういった意味でもTwitterは不適当なツールだと考えています。
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Twitterで政治系ツイートを見る、投稿することの全てが悪いとは言わないです。ただ相当意識していない限り、適切に利用することは難しいツールではないでしょうか。
普段の情報収集は、新聞、書籍、雑誌、ある程度知見のある方のブログ記事などで行った方が良いでしょう。
情報発信の場としては、文字数制限が少なくとも10000字以上で、コメントが頻繁にはつかない仕組みの場所が良いと思っていますね。