超おおまかな序盤マップです。主に超初心者+αの方向け。
 
①最も粗い分類法だと、将棋の戦型は次の3つに分けられる。
◆相居飛車
◆居飛車対振り飛車(対抗型、或いは単に振り飛車とも)
◆相振り飛車
 
②相居飛車
相居飛車は大きく5つに分けられる。
矢倉
角換わり
一手損角換わり
相掛かり
横歩取り
下に行くほど激しい展開になり、矢倉以外は角交換型の将棋になる。
不動の一番人気は矢倉。
 
③対抗型
対抗型は、
居飛車対中飛車(なかびしゃ)
居飛車対四間飛車(しけんびしゃ)
居飛車対三間飛車(さんけんびしゃ)
居飛車対向かい飛車
の5つがある。
 
しかし、実はもうひとつ、極めて重要な要素がある。振り飛車側が角道を止めているか否かだ。
以前は非角交換型が主流で、この時代、四間飛車は振り飛車の王様的存在として君臨していた。
しかし、堅さと遠さで勝る居飛車穴熊に対して満足な対策が見出せず、難局を強いられることが多くなった。そのため現在のプロ棋界では廃れている。
(あくまでもプロ棋界・アマ高段者レベルの話ではあるが)そうしたクローズド型の窮地に立たされた振り飛車側に救世主の様に現れたのが、角交換振り飛車(オープン型)である。
 
だから第六として、「角交換振り飛車」を上に追加してもよい。簡単に言えば、角道を閉じないことで積極的、アグレッシブな戦い方をとることができ、居飛車穴熊を牽制することが可能となった。
ゴキゲン中飛車や角交換四間飛車、ダイレクト向かい飛車などが、この角交換振り飛車に分類される。
なお、以前と比べて角道クローズド型振り飛車の地位が落ちたとはいえ、未だアマ棋界にそのファンは多い。私もその一人である。
 
③相振り
将棋三大戦型の中で、最も新しく、最もフロンティアの広い世界。とはいえ、近年定跡が整備されてきているのも事実。
*定跡とは、「多くの先人が試行錯誤を重ねた結果生まれた、良い手の体系」。
 
戦法は、
中飛車、四間飛車、三間飛車、向かい飛車
囲いも、
金無双、美濃、矢倉、穴熊、その他
さらに、
角交換型、非角交換型
 
これらを組み合わせれば膨大なバリエーションが生まれる。
ただし、最もポピュラーな形は、三間対向かいである。
相居飛車と同じく縦の将棋だが、それとは全く異なった戦いになるのが興味深い。
 
◆最後に一言、初心者の方が将棋の基礎を身につけるには、矢倉と四間飛車がお勧めです。将棋の基本手筋や思想を学びやすい領域だと思います。