その日わたしは区役所に、生後4ヶ月の娘を抱っこしながら相談に来ていた。
ただただ、夫(今では元夫)の言動や行動に違和感を感じ、耐えられなくなり
第三者の意見が欲しかったこと、あわよくば改善されるようなアドバイスが欲しかったのである。
だが、予想外の一言が返ってきた。
「べそこさん、あなたはDVを受けています」
「え.....!?」
いやいや、わたしは暴力は受けてないよ。DVってよく暴力振られたりして、一通り終わったら優しくなったりするアレでしょ。まさかまさか。
わたしはパニクった。
「暴力は、受けてないですよ??」
すかさず、職員の方は言った。
「DVは暴力だけじゃないんです。DVには大きく分けると4種類ありまして...話を聞く限りでは3つのDVを受けてますよ。」
寝耳に水だった。
職員の方が教えてくれた4種類とは以下である。
①身体的暴力
②精神的暴力(心理的暴力とも言われます。)
③性的暴力
④経済的暴力
わたしは①以外受けていた。
わたしの場合でざっくり説明するとこんな感じ。
②は暴言を受ける。家族や友達と疎遠にさせる。ゴミ箱などわたしの生活をチェック。SNSストーカー。LINEなどの返事をしないとキレる。
③無理矢理夜の営みをさせる。
④生活費を渡されない。貯金を取られる。そもそもニート期間があった。給料明細、通帳を一切見せない。離婚調停で発覚したが、借金300万近くを隠していた。
呆然としてるわたしに、また職員さんが言う。
「ご主人、都合が悪くなると体調崩したりしません?」
なんでわかるの?!?!
まさにその通りだった。
「自分が責められたり、都合が悪くなると体調悪いって言って逃げたりする。お前に責められたから体調悪くなった、と逆にあなたが責められたり。そうやって洗脳していくんです。」
例えば元夫の場合は、まず話し合いが成り立たなかった。
自分の言い分はしっかり言うくせに、わたしが話し始めるとスマホをぽちぽち。
それを咎めたりすると逆切れ。
「喧嘩になるからこれ以上はやめよう」
とわたしの言い分はまるで聞かないまま話し合いが終わってしまう。
そして翌日、
「昨日の話し合いで考えすぎて不眠になった。会社休む。」
となる。
それが積み重ねられると、わたしはわたしの否定をはじめてしまった。
「わたしが全部悪い」と心が勘違いを起こしてしまっていた。
わたしが我慢していれば仕事も休まない、わたしがなんかすればまた嫌がらせされる。
そうやってどんどん自分を殺していたのだ。
「ご実家は頼れますか?シェルターに避難することもできますが...」
わたしは実家に電話して、ありのままを話した。
つづく
*DVとは...「domestic violence」を略して表記したものです。
*当時DVの種類は4種類と説明されましたが、諸説あります。


