好きなブログがある


辻仁成さん。


ECHOSの方。


25歳の私には知らなかったけど

NHKのパリごはんという番組で知った。


私は分厚い人間が好き。


分厚いと言っても胸板ではない。人間が分厚い人。


辻さんは分厚い。

何せフランスパリでシングルファザーで子供を育て上げた。

芸能人同士の結婚で離婚。私には想像を超えるほどの苦悩がそれだけでもあるだろうに、

それでもパリで生活するという決断をして実践して成功しているのがすごい。


そんな彼の日記が面白い。

正直彼のブログを読むとすごく心が癒される。


男性更年期と、元の繊細でアーティスト質な性格で、時折鬱っぽくなると書いてある。


それがすごく共感する。


漠然とした不安、それをこんなに人に伝わるようにかけるひとはすごい。そして、それを書けるのもすごい。なぜなら人はカッコつけた自分のいいところを見せようとするものだから。


そしてもう一つ。彼は料理がすごく好きなところも素敵。

同じく料理が趣味の私は彼のレシピで料理をして実際に生活が彩られる。


そんな辻仁成さんの、最近のブログでこんなことが書いてあった。


愉しみが先に延びるわけだから。
とにかく、いいことが先に延びると、生き甲斐も先にのびるという特典もついて来る。
これが「いいじゃんいいじゃん、それでいいじゃん」の素晴らしい考え方なのである。





なんて素敵なんだろう。多分辻さんも自分を言い聞かせてる節もあると思う。でもその言い聞かせようとしてるところも素敵。


わたしも、これもしたい!あれも欲しい!と(物欲とは違う)期待を現実にするのにせっかちで、自分を苦しめている。

そんな時、楽しみだったことがたとえ順調に予定されずに、先に延びたとしたって、生き甲斐も先に延びるんだからいいじゃん!

そんなこと考えたことがあっただろうか。


そうじゃんね。本当にせっかちに生きてしまう私には刺さった言葉でした。


ありがとう辻さん。