末息子が社会人になり、初めてのお給料をもらったはず。


「初任給は出たかな」

「いくら貰ったのだろうか」


「知らない」


「普通、初任給で親やばあちゃんに何か贈るもんじゃない?」


「それは本人の自由でしょ」


アンタナニカモラウツモリナンカイ ズウズウシイ


末っ子に甘い夫。

明らかに長男と差をつける夫。

長男は小さい頃から我慢を強いられていた。


夫は怒り出すとブレーキが効かないので、傷つくことも平気で言う。

手伝いもいつも長男にさせていた。


理不尽に怒られている長男をかばうと

夫は、

「俺が怒っているのにお前が反論したら、子供は自分が正しいと思うやろ!」

と怒鳴っていた。

テメェガマチガットルンジャ ボケ


挙句、怒って襖を破壊したり

リモコンを投げて壊したり

やりたい放題の夫だった。


今は子供達が夫をかわしているから大惨事は起こらないけども。


子供達には申し訳ないことをしたと思う。


泣いている長男を慰めながら 離婚したいと何度も思った。


末っ子は、怒られる兄を見て、怒られないようにうまく振る舞っていた。なのでほとんど怒られず。


ある日、子供達を寝かしつけながら、

「お母さんとどこか違う家で暮らそうか」と言ったことがある。


長男も末っ子も

「絶対に嫌だ」と答えた。


子供達が高校生くらいになり、

「嫌だと言ったのは、貧乏生活になるのが嫌だったから」と言っていた。


あのぅ

お母さんもいくらかは稼いでいますけど

そこまでの極貧生活にはならないかと


子供から見たら、威張っているお父さんはたくさんお金を稼いでいるように見えたのか。