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みなさん、最近の映画に絶望していませんか?
たしかに凝ったビジュアルや複雑なプロット等、評価できる作品も中には存在していますが
子供の頃に感じた様な、心の底から揺さぶられる感動を味わえる作品はめったに
出会えるものではないですよね。
だったら逆に、あらかじめ苦痛な映画だとわかった上で自分の期待値のハードルを
下げてから観たらどうでしょう?
意外とよかった、となるかもしれません。そういった駄作を、あくまで私の独断と偏見で
解説していく新コーナー
「アメブロードショー」
記念すべき第1回は、
DUNE デューン/砂の惑星(1984)
これは当時、映像化不可能といわれたフランク・ハーバートのSF小説
を、カルトの帝王デイヴィッド・リンチが120億円の巨費を投じた超大作です、
と言えば観てない人は面白そうだと思うでしょう。
ところがどっこい、面白いならこのコーナーでは取り上げませんよ~。
84年といえば、スター・ウォーズを発端とする空前のSFブームが最高潮であり
そんな中、満を持して発表された本作は観客の期待とは裏腹に、
ストーリーを語ることを放棄したかのような脚本やリンチらしいグロ描写など、
一般受けしがたい要素が多く、その結果興行的に大失敗してしまう。
元々、原作の小説は長編であり、それを1本の映画にする事こそ無謀だったし、
最初の編集では本編が約5時間もあったらしい。それを無理やり2時間チョイに
切り刻んだ結果、なんのこっちゃ?になってしまった。(その後、未公開シーン
を加えたTV放送用のバージョンが製作され、約3時間になって少しわかりやすく
なった。)ある意味、延々と予告編というかダイジェストを観てる感覚になるので、
この作品はストーリーを追いかけてはいけませんよ。
観るべきは、なんといっても豪華俳優人だね。まず主人公ポールには、これがデビュー
となる我らがカイル・マクラクラン。カッコイイ。それからスター・トレックの艦長で有名な
パトリック・スチュアート、ブレード・ランナーでレプリカントだったショーン・ヤングとSF
ファンなら泣いて喜ぶキャスティングだ。さらに特筆すべきは敵役にスティングが出て
る事だろう。何故か、はだかのシーンが多いのは気のせいか?
音楽はTOTOが担当し、なかなか壮大でいい。
総じて言うなら、シナリオ以外は当時の最高峰といっても差し支えないかな。
しかし、苦痛レベルは相当なので殺人級の睡魔が襲ってくるのも事実。
寝る前鑑賞はさけたいところ。がんばって観終わった後のガッカリ感は何ものにも
かえ難いが、ある種の達成感があるような(ないような)。
しかし、私が2回目に観たときは結構よかった。やはり全く期待をしていなかったからね。
総評として、全く面白くないのに変な魅力にあふれていて、観るたびに印象が変わる
作品かな。


