こんちは ジェイです。



春になると、新しい仕事をすることになったり、新しい職場に移ったり、あるいは職場に新しい仲間が来たり…そんなこんなで、仕事上なにか新しいことに取り組む、ということが多いです。


新しいことの取り組み…って、それまであまり考えていなかったことだと、何やっていいのか、何のためにそういう新しい仕事に取り組まなければならないのか、…そういったことがわからなくて、戸惑ったり、モチベーションが上がらなかったりします。



少年審判を担当する…って仕事も、その1つでした。


たぶん、わたしだけではないと思うんですが…少年審判にかかわりたくて司法試験を受ける人は、どちらかというと、少数派ではないでしょうか。

多くの受験生は、映画やテレビで出てくる法廷シーンのイメージがあって、その法廷は、通常の刑事事件や民事事件だろうと思うんです。

少なくとも、わたしはそうでした。

民事や刑事の法廷に入る裁判官になったつもりだったけど…よもや、こんなに早く自分が少年事件を担当することになろうとは…

少年審判って…どうすればいいんだろう??






やみくもに過ごすうち、何年か経って、わたしがいた部屋に、新しく初めて少年事件を担当する裁判官を迎える…という経験をしました。


この時のことは印象に残っています。

ああ…自分もかつてこうだったのかな?と…思いました。


新しく来た裁判官は…


あのう~少年の仕事はあまり勉強していないんですけど


と、かつて自分が言ったセリフを口にします。


そしてわたしも、かつて言われたセリフを返します。




おう 待ってたぜ。


手ぶらで来たのはわかってる。その方がいい。


今まで民事しかやってない? いいよ、関係ないから。


すぐ担当してもらう事件がこれだけある…まずは記録を読んでくれ。


あ? 社会記録ってなんですか…だって?




あのな…修習でみてないのか?







いいよ…自分もそうだったから…




モチベーションもへったくれもないだろう…と思います。

自分も必死だったからなぁ





少年の仕事から離れて、だいぶ経ちました。


ああいうひたむきさは、まだ自分の中に残っているだろうか?