職場には、異動で新しく来た人がだいたい揃ってきた感じです。
わたしが今の職場に異動してはや1年が過ぎたことになります。
はやっ!!
歓迎会の予定もきまりました。
もう4月は仕事が入れられないです。5月も苦しいですね。けっこうビッシリなんです。
いま新件をもらっても、期日が実際に入るのは5月後半ということになります。
事案によっては、当事者としてヤキモキするところでしょうが、お待ちいただいているのが現状です。
どうも、すいません。
※ ※ ※ ※
さて、れーかちゃんの話の続きです。
来たばかりの記録を開きました。
おおざっぱに事案を説明すると…
少年院を仮退院した彼女は、
すぐにバイトを始めました。
バイトしながら、彼氏を見つけました。
すぐに、おばあちゃんのうちを出て、彼氏の家に住みついてしまいます。
彼氏は…
地元の年下の連中を連れ回して遊んでいるチンピラでした。
仕事には就いていません。
ささやかなシアワセを見つけた気になってバイトにいそしむ彼女…
彼女のバイト代で遊び回るチンピラ…
やがて(といっても同棲して1か月ぐらい?)、彼女は気づきます。
彼氏は一向に働く気がないのではないか? 自分のことを軽んじているのではないか?
彼女は彼氏を問い詰め、険悪な仲になっていきます。
ある日、彼女は、彼氏が「バイトを探してくる」と言っていたのに、近所の駅前で何人かとたむろっているところに出くわしました。
彼女は、不審に思って、連中の輪の中に入っていきました。
「なんだお前!」「来るんじゃねーよ!!」「なにしに来たんだよ」
冷たい言葉を浴びせられ、彼女も言い返します。
「ここでなにやってんだよ!」
彼氏はニヤニヤしながら他の男の陰に隠れました。彼女は頭に来て歩み寄ろうとすると、手前にいた知らない女に肩を突かれて転びました。
一同、ドッと笑います。
彼女は起き上がり、走って帰りました。
部屋に帰るなり、木刀をつかみ、駅前まで走って戻ります。
相変わらず、取り巻き連中と談笑している彼氏…
彼女は、走り寄るなり、いきなり木刀を振り下ろし、めったうちにしました。
※ ※ ※ ※
「よお! ジェイくんもう調査命令だしたの?」
「○○さん…暇ですねぇ…まだです。いま記録読んでました。」
「マジメだねぇ」
「この子の観護措置とったの、○○さんだったんですね」
「そうだよ…あのさ」
「はい」
「まさかまたジェイくんに当たるとは思わなかったけどさ、うちで審判受けるの3度目なんだろう?」
「そうなりますね」
「おれも前に少年ちょっとやったことあるけどさ、なんか、うらやましいね」
「うらやましい?」
「こういうの、家事にはなかなかないからさ」
「そうですか…あんまり家事事件やってないんでよくわからないですが」
「観護措置のとき、彼女泣いてたよ」
「泣いてた? ホントですか?」
「うんうん」
「信じられない」
「ほら…そう思うだろ?」
「えっ まあ」
「ふつうの観護措置や勾留質問じゃ少年が泣いてもなんとも思わないじゃん」
「はあ」
「でも、少年やってるうちに、こういうのも、来るんだよなぁ…」
「はあ」
「3度目だろう? いいなぁジェイ…うらやましいよなんか…泣いてたんだけどさ、彼女まったく質問に答えてくれなかった」
○○さんはそう言ってニヤニヤしました。