ほんとは、原則検送の大型事件の手続の話題をしていた途中でした… (^_^;)


前回いきなり若いお父さんへのメッセージめいた記事をアップしちゃったんですけど、


ま~小ぢんまりしたブログでのことなんで、許してくださ~い!



あんまり詳しく書けないんですけど、前回yukiさんのコメントにあるようなこと、法廷で実感するんですよ。


ほんとに。



ひょんなことから、ある若いお父さんが、どうして人生踏み誤ったかって話を法廷で語ったんですよ…。


長い話だったんですが、要するに、結婚に失敗したっていうことらしい…というのは、結婚して、子どもができて、仕事もそれなりに頑張っていたところ、あるとき夫婦喧嘩になって、奥さんから「あなたとは好きで結婚したわけじゃなかったのよ!」って叫ばれた。

そりゃ、ま、ガーンときますわな。

ほかにもいろいろな事情が積み重なっているのですが、要するに、そのお父さんにとっては、その一言が決定打となって、奥さんに騙された気になって、自暴自棄になっていった…と、まーそんなとこです。


そこには、夫婦喧嘩の原因がどんなことだったかとか、自分にも非があるんじゃないかとか、奥さんは本気の一言じゃなかったんじゃないかとか、突っ込みどころはいろいろあるんですが、そういった俗っぽいところを突き抜けて、もう誰も見えないくらいふか~いお父さんの悲しみがあったようなんです。


わたしは、裁判官席にいて思いました。


「そういうお父さん、少年事件でもたくさん登場したなぁ」


少年だけじゃなくって、お父さんも壊れているんですね。


ホントはそのためにお母さんも、そして子どもも壊れちゃったんですが。



でもね~わたしは言いたい。


もう、あんたが悪いとか、いやあっちがホントは悪いとか、そういった次元を超えてみないかお父さん!


そりゃー奥さんから「あなたとは好きで結婚したんじゃなかった」と面と向かって言われりゃ、やりきれんですよ。しかも結婚してからずっと後になって。

どんな事情があってもヘコむよね。


全力で可愛がった子どもが、ちょっと大きくなったら、もう全然言うことを聞かない…そりゃーないよ。

ついこの間までパパ~!…なんて言って飛びついてきた子どもが、「うっせーんだよてめー」なんて親に向かって言う…それをまた奥さんも黙認してるかのようなそぶり…やりきれんよねえ!


しかし、そこでいちいちグレてていいのか?


あなた、そんな低次元のところでモタついて、一度しかない人生投げるのか?



と、まぁ~そういう言葉を投げかけてもむなしく聞こえるっていうのは、ロマンが足りないんじゃないかと、そう思うんですよ。


悩むのは仕方がない。

だからといって、約束守らずに人を騙したり、犯罪したりするのは、こりゃガキと同じですよお父さん。

見る人は見ているのです。

胸を張って真っ直ぐ生きてくれお父さん。

奥さんも子どもも、結局最後まで理解してくれないかもしれないが、家族のことを思って真っ直ぐ生きれば、いずれヤツらにもわかるだろう。


少なくとも、そういう目をもてば、お父さんこんなことしなくてよかったんじゃないの?





と、法廷で言おうと思ったんですが、言えなかったので、ついここに書いちゃった…わけでした。


すいません。


なにも、若いお父さんばかりやりだまに挙げなくてもよかったか…そうでないお父さんもたくさんいるし。

なんか奥歯にモノがはさまったようなヘンな記事でした。

ヘンな記事は毎度のことか…。

次回は、話を元に戻します…たぶん。