マグネットドリルマシンによるパイプ穴あけ加工

 

パイプへの穴あけ

チューブやパイプへの穴あけは常に大仕事ですが、マグネットドリルマシンとチューブクランプを使えば、簡単かつスピーディーに行うことができます。

 

次の記事では、パイプへの穴あけ、またはチューブへの穴あけの方法を紹介します。

 

パイプの穴あけには、主にチューブクランプ、マグネットドリルマシン、コアドリルの3つの道具が必要です。

 

パイプ穴あけ

 

チューブクランプ装置は金属製の装置で、調整可能なチェーンでチューブに装着されます。クランプした後、マグネットドリル装置を載せ、マグネットのスイッチをONにすることでクランプに固定されます。

 

マグネットドリルマシンに装着したコアドリルを適切に作動させることで、チューブに完璧な穴を作ることができます。

 

一般的にHSSコアドリルが、チューブやパイプに穴を作るために適しています。TCTコアドリルは、チューブやパイプの曲面が原因で切削歯の破損の可能性があるため、注意が必要です。

 

コアドリルは中空形状のため、デッドゾーンの抵抗がありません。切削は穴の外周部のみで行われます。コアドリルは複数の切削刃により、穴の外周に均等に負荷がかかるため、必要な推力やエネルギーも比較的小さくなります。

 

ステップ1:パイプの直径に従って、パイプクランプの正しいサイズを選択します。

 

左のパイプクランプは直径80~250mm、右のパイプクランプは直径150~500mmのパイプに最適です。

 

ステップ2:穴の直径に応じて、適切なサイズのマグネットドリルマシンを選択します。

 

ステップ3: パイプ形状や材質に応じて、正しいコアドリルを選んで下さい。

 

ステップ 4: クランプ装置をパイプ上に締め金で固定します。

 

ステップ5:チューブクランプにマグネットドリルマシンを装着します。

 

ステップ6:アーバーにコアドリルを挿入します。

 

ステップ7: マグネットをONにし、モーターを始動させます。

 

ステップ8:少しずつフィードさせ穴あけを開始します。材料にカッターをクラッシュさせないでください。

 

ステップ9:安定した送りと潤滑油を適量使用して穴あけ作業を行います

 

以上の9つのステップで、ツイストドリルで穴を開けるよりも、より正確で精密、かつ真円で仕上がった穴を、パイプやチューブに素早く開けることができます。

 

 

 

 

更なる情報のために、下記マニュアルを追記します。

 

1. チューブクランプのベース(1)を表面に置きます。

2. 2.チェーン締め付け用アタッチメント(2)を、各アタッチメントに付属の六角ボルト4本を使用して締め付けます。

3. 3.チューブクランプをパイプの上に置き、スプロケットチェーン(3)をベースに接続します。

4. 4. チェーン(3)をパイプに巻きつけます。

5. 5.チェーン(3)をベース(1)とチェーンの締め付けアタッチメント(2)の間のスペースから引き出し、チェーンの締め付けアタッチメント(2)の内側に丸いギアを入れてください。

6. 6. ベースの調整ノブ(4)を回して、機械の微調整を行います。

 

 

 

新型モデル PipeMABシリーズでは、チェーンでの固定作業が不要です。

ドリル下部に装着された永久磁石が横方向に動くことで、

パイプの外径・内径共にドリルを固定させることが可能です。