FOR ALL ROUTINE WORKERS -109ページ目

『秋のためいき』(101109)

子どものころに クレヨンや色鉛筆で描いた絵の中の雨は
青や水色を使って描いていたような気がします

今夜降られた秋の雨は 僕の目には 灰色や白や透明にも見えて

大人になると 雨の色が 海や空と同じ色だということも忘れてしまう

それじゃあ それならば
その大きな瞳から流れる きみの涙は 何色に見えるのだろう

やがて 涙は乾き 消えてしまうかもしれない
跡形もなく
木々をつたう雨や
時の 流れのように 


そうだな

ぼくも すべて 忘れてしまおう

* * * * * * * * *

今日でひとつ仕事が終わった
でも 空には また明日会う

遠い場所から 雨の音がする
秋が毛布をかぶって 口を開いて 呼んでいる

* * * * * * * * *