こんなにドラマチックな展開ってあるのでしょうか。
長男ケンタがやってくれました。
少年野球の話。今日のそれはまるで作家が僕に感動の涙を流させるために描いたシナリオのようでした。
午後から立川にて。所属する「ライオンズ」の試合。
試合は毎週のようにあって、観戦はほとんど行かず、今日の観戦は1年ぶりくらい。それも配車当番のため「忙しい中仕方なく」でした。
ケンタはキャッチングとスローイングはチームの中でも屈指のうまさがあります。しかし何しろ小柄でパワー不足。打力が課題。外野の頭はとても超えません。
巨人で言えば川中選手みたいな感じでしょうか。スタメンででても途中で代打を出されるような選手の域を脱せません。
まあ少年野球でずっと補欠だった私よりは先発で出てるだけ優秀ですが。
今日はいつもどおりの「9番サード」
ほかの子を見渡すとわが子のポジションと打順は親としても極めて妥当と思いました。「監督さすが」です。
試合は緊迫した展開。点数は0-2から1-2へ。
久々に見た子供達は皆上手になっていました。さすが6年生というエラーや四球の少ない引き締まった試合。エラーや四球連発、そして盗塁し放題だった試合をしていたのはわずか2年前のことです。
改めて監督コーチに敬意。
ケンタはサードゴロとショートゴロ。細いからだがバットに振り回されて上半身と下半身がバラバラ。とても快打を打てそうに見えませんでした。
監督、コーチがいらっしゃるので越権行為かなとは思いましたがケンタに声かけアドバイス。
「バットが下からでてるぞ。そのフォームだと絶対ヒット打てないぞ。少しオープンスタンスにしてバットを上からだせ。ダウンスイングだ!そうすれば打てるぞ」
しかしケンタはこのあと代打を出されるでしょう。これは次の試合以降のためにと思ってのアドバイスでした。
さて1点リードされたまま最終回ウラ。二人出塁すればケンタにまわります。つまり万一ケンタにまわったら勝敗はケンタにかかる可能性が高い状況なのです。
5番打者=凡退
6番打者=死球
7番打者=ここで最後の代打が登場。ケンタに代打、はなくなりました。その彼は死球。
ここで1死1,2塁。ランナーが盗塁し1死2,3塁。
8番打者=キャッチャーフライ。
あれれれ?
さあ大変なことになりました。
1点リードされて最終回ウラ。2死2,3塁で9番ケンタ登場、です・・・・・
打てば勝ち、凡退で負け、です。
私もこの展開には驚きました。となりにいたチームメイトのお母さんに「どうやらわが子にたいへんな責任ある状況がまわってしまいましたね・・・」
打席のケンタをみると変な気負いは感じられません。まあ彼の父譲りの「ノー天気な性格」が幸いしてか、プレッシャーは感じてないようです。
2球目だったでしょうか。
高めの球を「ダウンスイング!」
やや高いフライ気味の打球はセンター方向へ!
(ん?落ちる????)
(落ちたー!)
チームメイトがワー!
お母さん達がキャー!
二人生還!
逆転サヨナラ2塁打。
(なんとケンタやりよった・・・)
たまらず・・・・・「涙」
なんとドラマチック。
野球で決してヒーローになることのなかった我が息子が年に一回あるかないかの父親観戦の目の前での偉業。
コーチや父兄さんから祝福の握手!「お父さんおめでとう。今日は焼肉ですね」
「何を考えて打席に入った?」
ケンタ「打ってやろうって思ってた」
「打てなかったらどうしようって思わなかった?」
ケンタ「それは思わなかった」
すばらしい。その気持ちが勝因だ。
今日は残念ながら次男と長女がおなか壊していて焼肉はできませんでしたが、後日改めて祝勝会です。
今23時。一人で
。祝杯です。
少年野球で芽が出なかった父親の無念を息子が晴らしてくれました。
監督、コーチ、スタッフのみなさん、そしてケンタに感謝です。
今日はこの喜びに浸りたいと思います。