ミーの話③
多少、
年はとっていたが、 まだ若い。
もっといける。
だが、
手術は体力的に厳しいと。
僕はどうしたらいいか
解らなくなった。
久しぶりに会って、
いつも通りに
接してくれているミーに、
いつも通りに接する事が
出来なかった。
それから、
東京に戻ってからも、
ちょくちょく近況を聞いて、
なるべく帰る様にした。
そして、
抱いてやるしか能のない自分。
姉はと言うと、
同じ市内に住んでおり、
時々診に行ってくれていた。
姉も辛いのだが、
1番辛かったのは、
毎日診てくれていた
両親だろう。
ある日、母から
「ミーが苦しそうに
鳴くんだわ」
と電話が来た。
数日後休みを取り、
実家に帰った。
ミーは痩せていた。
歩けなかった。
どんなに嫌でも、
覚悟をしなければ
ならなかった。
でも、ギリギリまでは…。
母に毎日、
「もうすぐお兄ちゃん
帰ってくるからねえ」と
言われていたらしい。
帰って来たよ。
夜、一緒に寝た。
東京に戻る日、
駅の中まで
皆で見送りに来てくれた。
苦しいながらに、
眼をキョロキョロさせるミー。
多分、駅で人を大勢見るのは
初めてだったんだろう。
電車の待ち合い室で、
僕はずっとミーを抱いていた。
すると、
ちょっと遠い
向かいに座っている
知らないおじさんたちが、
「おとなしいな~、
すっかり
気持ち良さそうに寝てんだ~」
と言ってきた。
……違うんだ。
あのね、おじさん、
違うんだ、違うの……
ミーと握手して、
エールを送り、
電車に乗って東京へ戻った。
何故また東京へ帰るのだろうと
思いながら…。
それから数日。
「ミー、死んじゃったから」
と電話があった。
父曰く、
ミー!と何度呼んでも
尻尾を振らなかったらしい。
電話を切った後僕は、
職場の休憩室で、1人…。
その後のお盆、
実家に帰った。
ミーも里帰り。
ミーとミーの写真は、
お気に入りのテレビの上へ。
またみんな
親に任せっきりにしていた…
って、あれ以来の実家に帰って
改めて気づいた。
もっとしっかりしなきゃ。
時々、思い出すんだ。
そりゃあね。
ミー、ありがとうね。
次は何して遊ぼうかね。
年はとっていたが、 まだ若い。
もっといける。
だが、
手術は体力的に厳しいと。
僕はどうしたらいいか
解らなくなった。
久しぶりに会って、
いつも通りに
接してくれているミーに、
いつも通りに接する事が
出来なかった。
それから、
東京に戻ってからも、
ちょくちょく近況を聞いて、
なるべく帰る様にした。
そして、
抱いてやるしか能のない自分。
姉はと言うと、
同じ市内に住んでおり、
時々診に行ってくれていた。
姉も辛いのだが、
1番辛かったのは、
毎日診てくれていた
両親だろう。
ある日、母から
「ミーが苦しそうに
鳴くんだわ」
と電話が来た。
数日後休みを取り、
実家に帰った。
ミーは痩せていた。
歩けなかった。
どんなに嫌でも、
覚悟をしなければ
ならなかった。
でも、ギリギリまでは…。
母に毎日、
「もうすぐお兄ちゃん
帰ってくるからねえ」と
言われていたらしい。
帰って来たよ。
夜、一緒に寝た。
東京に戻る日、
駅の中まで
皆で見送りに来てくれた。
苦しいながらに、
眼をキョロキョロさせるミー。
多分、駅で人を大勢見るのは
初めてだったんだろう。
電車の待ち合い室で、
僕はずっとミーを抱いていた。
すると、
ちょっと遠い
向かいに座っている
知らないおじさんたちが、
「おとなしいな~、
すっかり
気持ち良さそうに寝てんだ~」
と言ってきた。
……違うんだ。
あのね、おじさん、
違うんだ、違うの……
ミーと握手して、
エールを送り、
電車に乗って東京へ戻った。
何故また東京へ帰るのだろうと
思いながら…。
それから数日。
「ミー、死んじゃったから」
と電話があった。
父曰く、
ミー!と何度呼んでも
尻尾を振らなかったらしい。
電話を切った後僕は、
職場の休憩室で、1人…。
その後のお盆、
実家に帰った。
ミーも里帰り。
ミーとミーの写真は、
お気に入りのテレビの上へ。
またみんな
親に任せっきりにしていた…
って、あれ以来の実家に帰って
改めて気づいた。
もっとしっかりしなきゃ。
時々、思い出すんだ。
そりゃあね。
ミー、ありがとうね。
次は何して遊ぼうかね。
ミーの話②
ミーは、
お母さん子だ。
家での仕事の時も、
家事の時も、
家で1番母と一緒にいる。
母と言えば、
「全く家の子供たちは、
世話ばかり私にさせて」
と、ミーが幼少の頃から
言っており、
確かに耳が痛い。
基本的に任せっきりであった。
ミーは、
名前を呼ぶと尻尾を振る。
昼寝の時など
よく振ってはいるのだが、
名前を呼ぶと大きく振る。
猫ってそうなんだろうか?
ミーは、引き戸を開けて、
部屋に入る。
だが、閉めない。
猫って…そうなんだな。
僕の部屋も引き戸なので、
夜中開けられると寒い。
だが、一緒に寝れば寒くない。
後はよく、追っかけっこ。
炬燵の周りで、
相手を追っかけたり、
追っかけられたり。
すぐ下の部屋にいた祖母は
上がドンドンうるさくて
迷惑だったかも?
そんなこんなで。。。
姉が結婚をし、家を出た。
しばらくして、
僕は上京する事になり、
家を出た。
それから間もなく。
約2ヶ月位で、僕は
上京後初の里帰りをした。
久しぶりに会うミー。
何だか何かが違って見えた。
母に聞いても、
「別に何も
変わってないでしょ」と。
明らかに違和感を感じた僕は、
母にしつこく詰問した。
すると、
「やっぱりあんたの眼は
ごまかせないんだね…」と母。
姉が家を出て、
僕が家を出て、
それから間もなく、
ミーは病気になっていた。
癌だった。
お母さん子だ。
家での仕事の時も、
家事の時も、
家で1番母と一緒にいる。
母と言えば、
「全く家の子供たちは、
世話ばかり私にさせて」
と、ミーが幼少の頃から
言っており、
確かに耳が痛い。
基本的に任せっきりであった。
ミーは、
名前を呼ぶと尻尾を振る。
昼寝の時など
よく振ってはいるのだが、
名前を呼ぶと大きく振る。
猫ってそうなんだろうか?
ミーは、引き戸を開けて、
部屋に入る。
だが、閉めない。
猫って…そうなんだな。
僕の部屋も引き戸なので、
夜中開けられると寒い。
だが、一緒に寝れば寒くない。
後はよく、追っかけっこ。
炬燵の周りで、
相手を追っかけたり、
追っかけられたり。
すぐ下の部屋にいた祖母は
上がドンドンうるさくて
迷惑だったかも?
そんなこんなで。。。
姉が結婚をし、家を出た。
しばらくして、
僕は上京する事になり、
家を出た。
それから間もなく。
約2ヶ月位で、僕は
上京後初の里帰りをした。
久しぶりに会うミー。
何だか何かが違って見えた。
母に聞いても、
「別に何も
変わってないでしょ」と。
明らかに違和感を感じた僕は、
母にしつこく詰問した。
すると、
「やっぱりあんたの眼は
ごまかせないんだね…」と母。
姉が家を出て、
僕が家を出て、
それから間もなく、
ミーは病気になっていた。
癌だった。
ミーの話①
実家の猫。
約1ヶ月の頃もらわれてきた、
実家の猫、ミー。
彼は家中を活用し、
押入れ、納戸の上、
ベッドの裏、至る所を
休息・遊びに使う。
特にお気に入りは
テレビの上。
猫と言えば、
よく動く物にじゃれつくが、
彼の玩具の1つが
巻き尺である。
巻き尺を伸ばすと、 臨戦態勢を整え、
スキを見て飛び付く。
巻き尺が引っ込んだ場合は
素知らぬ振りをし、
うまく止めた場合は
得意気な顔をする。
とてもかわいい子なのである。
常に首輪を付けているので、
紐を付けて庭を散歩したり。
居間で寝ていても、
紐を見せると
「散歩だ散歩だ」と、
起き上がる。
昔、母から聞いた話だが、
まだ1歳にも満たない頃の僕は
散歩に行くとか、
買い物に行くと言われると、
おんぶするのに使うベルトを
引きずって持ってくる
子供だったそうで、
ミーが紐を見て、
散歩だと認識するのと
似ている。
約1ヶ月の頃もらわれてきた、
実家の猫、ミー。
彼は家中を活用し、
押入れ、納戸の上、
ベッドの裏、至る所を
休息・遊びに使う。
特にお気に入りは
テレビの上。
猫と言えば、
よく動く物にじゃれつくが、
彼の玩具の1つが
巻き尺である。
巻き尺を伸ばすと、 臨戦態勢を整え、
スキを見て飛び付く。
巻き尺が引っ込んだ場合は
素知らぬ振りをし、
うまく止めた場合は
得意気な顔をする。
とてもかわいい子なのである。
常に首輪を付けているので、
紐を付けて庭を散歩したり。
居間で寝ていても、
紐を見せると
「散歩だ散歩だ」と、
起き上がる。
昔、母から聞いた話だが、
まだ1歳にも満たない頃の僕は
散歩に行くとか、
買い物に行くと言われると、
おんぶするのに使うベルトを
引きずって持ってくる
子供だったそうで、
ミーが紐を見て、
散歩だと認識するのと
似ている。