バランス・スコアカード導入が急激に増えている理由
なぜ、今、バランス・スコアカードを導入する企業が急激に増えているのでしょうか?
そんな質問を受けました。一般論は・・・
(1)企業間競争の激化
右肩上がりの好景気時代は終わりました。より厳しい企業間の競争に勝ち続けるためには、商品の品質や価格などの部分的な戦略だけではなく、企業・組織の総合的な経営戦略の策定が必要となります。
(2)市場環境の急速な変化
近年、市場環境は急速に変化しています。企業が永続的に業績を向上していくためには、市場環境の変化に対応した適切な戦略を短期間に立案し続ける必要があります。
(3)業績連動型の人事評価への移行
年功序列から業績連動の人事評価へ移行が急速に進行しています。しかし、従来の業績評価指標だけでは、企業戦略とのギャップが数多く存在します。このギャップを埋めるためには、企業戦略と連動した個人戦略を構築し、さらに、これを確実に実行していくための業績評価ツールを作成することが重要になります。
(4)実行されない戦略
せっかく策定した戦略も実行されなければ、全く意味がありません。実際に、素晴らしい戦略を立案しても、その実行段階で、90%が失敗しているという驚くべきデータがあります。戦略の構築とその実行との間には、大きな壁があります。戦略をうまく現場に伝えることができていなかったり、実行の段階で継続的なフォローができていなかったりということがその壁の原因であると考えられます。
以上の点を解決させる手法として期待されている。。。ということですが。
私たちがベンチャー企業ですから言えることですが、実際、ベンチャー企業や中小企業こそ上記のような考え方が必要ですよね?
バランス・スコアカードの活用方法と効果
以前、「BSCを活用することにより、期待できる効果」について聞かれましたので下記のとおり回答しました。
(1)経営戦略の共有
戦略マップを作成することで、戦略の流れを記述するため、各戦略目標の最終的なゴールへの関係性(因果関係)が明確になります。
(2)組織間の連携
全社の戦略マップを受けて、各組織の戦略マップを作成することで、各組織間の連携が明確になります。
(3)目標管理制度の導入
各組織の戦略マップを受けて、個人の目標設定を行うことにより、各人の役割分担が明確になります。目標管理制度の導入が可能になります。
(4)経営戦略の検討ツール
経営陣から見ると戦略(目標と結果)全体を鳥瞰できるため、経営戦略の検討ツールとして活用できます。
(5)コミュニケーションツール
会議・報告などの際に、企業での共通言語として、戦略的なコミュニケーションツールとして活用できます。
(6)IRのためのディスクロージャーツール
株主および利害関係者への報告に活用できます。
(ディスクロージャー=情報公開)
(7)投資効果測定ツール
IT導入など戦略的プロジェクトにおいて、投資対効果の測定ツールとして活用できます。
概ねこんなところでしょう。
また、中小企業におけるバランス・スコアカード導入方法としては、導入から運営までをスムーズ&スピーディにおこなう必要があり、それが成功の秘訣と言えます。
弊社HPでも様々な導入方法をご紹介しております。
http://www.e-senryaku.jp/html/whats_bsc.html
戦略ってなに?
最近、戦略という言葉をよく聞きます。このブログでも、何度も、戦略という言葉が出てきます。
企業には戦略が大事と言われています・・・。
でも、いったい、戦略って、何なのでしょうか?
このブログでは戦略とは、「どうやって勝つのかを具体的に表現する」と位置づけ致します。
さらに言うと、「選択と集中」こそが、戦略の本質であるとも言えます。様々な戦略案(選択肢)から、企業が勝ち残っていくために、どのような戦略を選択するのかということが非常に大事です。
ご紹介しているソフトウェア(http://www.e-senryaku.jp/html/product.html
)でも、バランス・スコアカードの作成には、視点において、戦略を3つ以内に絞ると定義していますが、その理由は、まさに、「選択と集中」にあります。
ここで、最も有名な戦略理論を少しだけ、ご紹介しておきます。
~ M.E.ポーターの3つの基本戦略 ~
ハーバード大学教授のM.E.ポーター氏が、その著書「競争戦略」の中で述べた3つの基本戦略のことです。
(1)差別化戦略
「自社の製品やサービスを差別化することで、業界の中で、独自性を創造するという戦略です。」
具体的には、製品・ブランド・技術・顧客サービス・販売チャネルなどの様々な差別化要素があります。
(2)コストリーダーシップ戦略
「コスト面で最優位に立つという基本目標にそった一連の実務政策を実行していくことで、業界における価格戦略のリーダーシップを取ろうという戦略です。」
コスト競争に勝って、高いシェアを確保できると原材料の大量購入でさらにコストが低下し、利益が確保できます。
(3)集中戦略
「特定の買い手グループとか、製品の種類とか、特定の地域市場に企業の資源を集中する戦略です。」
集中とは、同じ業界の中でも、特定の顧客だけをターゲットに絞るという考え方です。例えば、若者だけ、あるいは高齢者だけに絞った製品を開発するなど、業界内を全方位に展開するよりも、特定の顧客に集中し、狭いターゲットでの戦いを優位にすすめようとする戦略です。
(参考文献)
「競争の戦略」(M.E.ポーター教授、ダイヤモンド社)
バランス・スコアカードを導入するときにも、戦略という言葉の意味を良く理解して進めていくことが、とても大事です。
バランス・スコアカードを使う主な方々
- 伊藤 一彦, 上宮 克己
- 小さな会社にも活用できるバランス・スコアカードの創り方
どのような方々が活用しているのか?と聞かれました。
正確には把握しているわけではありませんので、当社の自社BSCソフトウェアの導入実績をご紹介すると、以下のとおりです。http://www.e-senryaku.jp/index.html
※上図の本は、BSC作成ソフトウェア(戦略創造light)のマニュアル本としてご紹介しております。
・経営者
・管理職、経営企画スタッフ、マーケティングスタッフ
・営業職(ドアノックツールとして)
・有資格者
中小企業診断士、公認会計士、税理士、ITコーディネータなど
と様々です。
少しづつですが更新を続けてまいりますので、宜しくお願いいたします。
なぜ、当社では、バランス・スコアカードを導入したのか?
”人事評価制度を創りたい”
スタートラインはそんな現場の意見からでした。
賃金制度との連動を図り、従業員がステージアップに意欲を燃やせる環境づくりが当初の最終ゴールでした。
では、私たちが成長してほしいと願う能力とは一体なんなのか?
そこを考えたとき、有益な業績評価指標を導きだす必要がありました。
では有益な業績評価ってなんだろう?
しっかりしたビジョンを伝える必要があるのでは?
<当社における3つの課題>
(1)新しい事業計画の策定
(2)人事評価制度(業績評価)の作成
(3)新規事業の創造
これらの課題を解決するために、バランス・スコアカードの導入を決めました。
最初のバランス・スコアカード作成
バランス・スコアカードの作成自体に非常に苦労しました・・・。
当たり前のことですが、最初に、一番、苦労したのは、バランス・スコアカードの作成でした。
様々な書籍を読み、多くのセミナーにも参加しましたが、大手企業を中心とした事例ばかり。
中小企業において、どのようなステップでバランス・スコアカードを作成するのかをわかりやすく具体的に明示したものは全くありませんでした。
そこで、大手企業の事例を見ながら、自社のバランス・スコアカードを作成しても、なかなか、うまくできません。
表計算ソフトやプレゼンテーションソフト、無償のアイデア支援ツールなどを駆使して作成しても時間ばかりかかり、中小企業というだけの環境ばかりではなく、スピードの速い業界において、実践するにまで至らない戦略も多かったように思えます。
戦略策定においての苦労と再確認
自社で戦略を策定する際、現場とのコミュニケーションを重視しました。
再確認できたことは、良くも悪くも短期で財務向上を図る戦略を考案する層と、逆に長期指標の向上を戦略立案する層とに分かれることでした。
従業員満足度向上はプロセス向上、顧客満足度向上へとつながります。
大切なことは何度でも、温度差を埋めることが出来るコミュニケーションツールが必要になったことです。
マネジメントサイクル
BSCは誰が管理する?
バランススコアカードの成功には、条件として、全社員へ企業(部署)目標を共有する事が必要です。
結果が見えないようだと、効果は期待できないでしょうし、煩雑な管理が必要になるなら、業務プロセスを圧迫し、本末転倒になります。
何より、トップ自らの強いリーダーシップだけでなく、ある程度のシステムが無くては、企業ビジョンの達成のための、Plan(計画)、Do(実行)、Check(進捗管理)、Action(達成度・状況に合わせた見直し)を企業ごとの方法で繰り返し行うことはできません。
こういったマネジメントサイクルを簡略化してくれるソフトウェアは、1000万円以上しますよね。
バランススコアカードが大企業から普及している一つの要因です。
一般的なPCを扱える方なら誰でも管理できる、そんな簡単操作のソフトウェアが、できるだけ多くの方に使ってもらえる価格だったら嬉しいですよね。
http://www.e-senryaku.jp/html/product.html
そんな気持ちから戦略創造lightは生まれてきました。
http://www.e-senryaku.jp/index.html
業績評価指標のデータ収集と継続的な分析
バランス・スコアカードを活用して業績を向上させていくためには、業績評価指標のデータ収集と継続的な分析が必要です。
次に、苦労した点は、どのようにして、業績評価指標のデータを収集して継続的な分析をするのかということです。
ちなみに、業績評価指標とは、戦略を実現するための具体的な数値目標です。
当初は、一般的な表計算ソフトでおこなっていましたが、非常に手間がかかっていました。せっかく苦労をしてバランス・スコアカードを作成しても、データ収集と分析に、手間と時間がかかれば、継続して活用しなくなってしまいます。それでは、全く意味がありません。
この問題を解決するため、当社では、バランス・スコアカードに関連したシステムの導入を検討しました。しかし、数百~千万円と非常に高額で、かつ、大手企業向けの複雑なものであったため、購入を断念せざるを得ませんでした。当たり前ですね!
そこで、もっと簡単にバランス・スコアカードを創れないだろうかと考えて、自社で独自システムを開発しました。このシステムがきっかけとなって誕生したのが、「戦略創造」です。このブログには、バランス・スコアカードを活用した戦略策定支援ツール「戦略創造」の活用方法をご紹介しております。
http://www.e-senryaku.jp/index.html
3万円という手頃な価格のライト版では、スタートラインから帳票出力までのノウハウをしっかりと詰め込んであります。
更にCD-ROMを添付つきのマニュアル書籍も販売しています。
継続的な分析を容易に実施していくためには、システムの導入は、絶対に必要でしょう。ただし、それほど高いコストをかけることはお奨めしません。
自社で成功したソフトウェアですので、なるべく多くの企業様のお役にたてればと思います。
ちょっとPRになっておりますが、同じコンセプトの色々なビジネスツールを研究して使えるシステムを開発していきたいと考えております。

