脳は基本的に怠惰だから、考えることを放棄させるために、頻繁に「諦めちゃいなよ!」と囁いてくる。
でも、その囁きに乗ってはいけない。
この世に諦めていい事なんて一つもない。
脳が思考を停止させるために囁いたものは、すべて偽物の諦めの感情だ。
本当に諦めてもいいのは、物理的にどうしても無理なものだけ。
そして諦めに意味があるのは、仏教の本来の意味「諦める=明らかに眺める」でもあるように、一回手放して明らかにその現象を眺めて、今の状況を客観的に観察することで、冷静になれる効果だけ。
うっかり諦めの世界に留まりすぎてしまうと、完全不動状態になってしまい、もはやそこから動くことすら難しくなる。
生きる手段は無限にある。
悪魔が囁く「もう全て諦めちゃいなよ!」は、人生を大きく狂わす地獄への入り口だと思っている。