人生で怒った日の記憶 | まいすとれーじ

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私は人生でたった2回しか怒ったことがありません。

この場合の「怒った」とは、本気でキレたという意味です。


喜怒哀楽の中でも、特に「怒」の感情が極めて薄いので怒ることは滅多になく、だからこそ人生でキレた日というのを鮮明に覚えているのです。


まず一回目は、高校生の時。

当時、飲食店でバイトをしていたのですが、その上司に対してキレたことがありました。


私はその飲食店で、ホールではなく裏方のキッチンで働いていたのですが、

 

バイトの面接の時、「私は内向的な性格なので、接客には向かないと思います。人前に出ないキッチンでお願いします。」と伝えて採用してもらっていたんですね。


でも、いざバイトが始まってみると、なぜか一人の上司からずっと、

・挨拶の声が小さい
・従業員同士のコミュニケーションが少ない

この2点を執拗に指摘され続けます。


最初は「すいません、出来る限り努力します。」と頑張っていたのですが、

自分なりに改善しても全く認めてもらえず、何ヶ月経ってもずっと同じ指摘を毎日のようにされるわけです。


ああ、もうしつこい。

これ指導じゃなくて、単純にストレスのはけ口として、私をピンポイントで狙ってるんじゃないかなってくらい私にだけ攻撃してきます。



・「もっと大きな声で挨拶しなさい」

⇒いやいや、最初の頃と比較したら、格段に声のボリューム上がってるよ。
あんたの耳は難聴かよ?

だいたい自衛隊じゃないんだから、キッチンにそんな体育会系のノリいるかよ。

 

(ちなみにラーメン屋とかじゃなくて、シャレオツ系のレストランです。)


・「他のバイトともっと仲良くしなさい」

⇒こっちはお金を稼ぎに来てるのであって、友達を作りに来てるんじゃないよ。

だいたい、仕事で必要な会話はちゃんとしてるでしょうよ。


それ以外に、無駄な私語って必要あるのかよ。


滅多にこんなこと思いませんから、この時点でかなりキテます(笑)


何より一番頭にきたのが、私の顔を見る度に毎回同じ話をしつこく言ってくること。

私はしつこいのが大嫌いなので、もういい加減バカかよと思ってかなりムカついていました。


「こいつ、いつかやってやる。」

そう思って、私はひそかにタイミングを計っていました。


それである日、そのタイミングが来たのです。

「おはようございます!」

いつものようにバイトに行くと、上司がまた私の顔を見るなり声が小さいだの、もっと他の従業員と仲良くしろだのと何度も言ってきます。


また始まった。
もう今日はいい加減許さないぞ。

それで、どう怒ろうか考えていたのですが、普通に言葉で反論しても面白くないなと思って、私はキッチンに置いてあった特大サイズのボールに満タンに水を溜め、上司の頭めがけて無言で水をぶっかけました(笑)


怒りを態度で示したのです。

なんか相手が想像出来ないようなことを突然やった方がインパクトがあるんじゃないかと思って、あえて水を大量にぶっかけてやりました。


その瞬間上司は唖然とし、周りにいた他のバイトやパートのおばちゃん達から、

「ちょっとかずさん、いきなりどうしたの?」

「何があったの?いったん落ち着ついて!」

と言われましたが、私は極めて冷静でその場で一番落ち着いています(笑)


こういうのって、たぶん始末書レベルなんでしょうね。

その後、上司から別室に呼ばれ「なんだあの態度は!」と言われたので、


冷静に「なんだじゃないですよ。毎回、挨拶の声が小さいって言いますけどね。

お客様から厨房は見えないし、だいたい八百屋じゃないんだから、キッチンで「いらっしゃいませー!!」なんて声を張る理由どこにあるんですか?

それに、最初の頃より声のボリュームは上がっているし、ちゃんと聞こえているはずです。


それは他の従業員に確認してください。


あと毎回、態度が悪いって言いますけど、私は元々こういう性格なんです。

これ以上どうしようもありません。

そもそも私は自分の性格を冷静に分析して、ホールの接客は無理だから裏方のキッチンを選んでるんです。


それは面接の時にも伝えましたよね。

何より、私は遅刻も欠勤もしたことありませんし、勤務態度に問題はないはずです。

与えられた仕事も、すべて完璧にやっています。


それも他の従業員に確認してください。

それでも問題があるなら私はバイトを辞めます。」

と淡々と言ってやりました。


理路整然と自分の考えを述べるJKに、言葉を失う上司。

辞めさせられても仕方ないなと思いましたが、他の従業員がみんなかばってくれて、私はそのままバイトを続けることが出来ました。


その上司は、しばらくビビって私に近づいてこなかったですけど、まぁどっちが正論かといえば私です。

だって、あれはもうただの嫌がらせですから。


ただバイトとしてまだ半人前のうちに、こんな事を言うとさすがに生意気なので、上司の指示が一切なくても自分一人でキッチンの仕事はすべて出来る状態になってから、怒り狂ってやりました。

ちゃんとタイミングも計っています。


つまり私が抜けたら店が困るという状態まで成長してから、水をぶっかけています。

極めて冷静です。

これが私の怒り方なのか分かりませんが、冷静にキレるというのは案外怖いらしいです。


そして二回目は会社員時代。
営業の仕事をしていた時です。

実は、この時も全く同じ理由でキレました。


上司から、

・挨拶の声が小さい
・従業員同士のコミュニケーションが少ない

また、この2点で執拗に嫌がらせを受けたのです。


ちなみに上司は両方とも男性ですよ。

もうこういうの、女の腐ったような男って言うんじゃないでしょうか。


知りませんけど。


相変わらず声が小さいとか、昼休みはみんなと一緒に弁当食えとか、ずっと同じ話をしつこく何度も繰り返されたので、一回目のバイト時代と同様に全く同じ状況で怒りました。


ただこの時は近くに水道がなかったので、営業用の商品が入っていた空き箱(ダンボール)の山を、無言で盛大に蹴り飛ばして、上司の頭に大量のダンボールを降らせてやりました(笑)

まぁこれも、今思えば始末書レベルでしょうね。


で、一回目の時と同じで上司に淡々と、言いたいことを言わせてもらいました。

 

私は誰よりも一生懸命働くし、勤務態度は極めて真面目で仕事を覚えるのもとても早い。

 

 

しかもこの時の私は営業マンとしてかなり重宝されてましたから、私が辞めると困るという同僚や先輩がたくさんいたので、みんながかばってくれました。


そもそも学生じゃないんだから、お昼なんか一人で食べてても別に良くない?とか。

仕事はきっちりやってるんだから、別にコミュニケーションなんてそこそこで良くない?と周りが言ってくれたのです。



言っては何ですけど、仕事で必要なコミュニケーションはちゃんと取ってるんですよ。

 

それ以外の世間話に一切参加しないだけで。


おかしいのは、上司ただ一人だけ。

その時、思いましたよ。

言いたいことはハッキリ言わないと舐められるし、愚痴やストレスのはけ口にされるって。


こういう無言で水をかけるとか、無言でダンボールを蹴るみたいな怒り方って、周りにはかなり怖いらしいんですね。

「ちょっとかずさん、落ち着いて。」ってみんな慌てるんだけど、私は全然落ち着いてるから余計に怖いみたいで。


私は感情的にカーッとなって怒ったことは一度もなく、常に冷静に状況を判断しながらやってますからね。

まぁそれが怖いんでしょうね。

 

 

決して脅かすつもりはなく、

 

いつまでも同じ話をしつこいんだよ!!

 

というのを態度で示したかっただけなので、それ以上でもそれ以下でもないです。

 


そしてこれ以降はもう、こういう嫌な目には遭っていないので、キレることは完全になくなりました。

イライラもしません。

 

 

何せ人生でたった2回なのでこの事はよく覚えているのですが、こうして文章にしてみると、ふざけたJKだったなと思います(笑)

 

普通にダメですよね、これ。

 

 

まぁ基本、私は心がとても弱く心臓はノミレベルなので、普通に喧嘩するとか怒鳴り散らすなんてのは、性格的にまず無理でしょうけど。

 

そんな訳で私が人生で怒った2回の出来事のお話でした。