世界の西の果てヘスぺリデスの園に、まばゆく輝く黄金のリンゴの木がありました。
この木は大神ゼウスと神々の女王ヘラの結婚祝いにほかの神々が贈ったもので、一頭の竜が大切に守っていました。
百もの頭をもっていた竜は、いくつかの竜が眠っていても他のどれかが必ず起きていたので、番人として選ばれたのでした。しかし、決して眠らないはずの竜も長年の役目に疲れ、ある日すべての目を閉じてぐっすりと寝入ってしまい、その際に大切な金のリンゴを盗まれてしまったのでした。
大失態を犯した竜でしたが、ゼウスとヘラは永く宝物を守り続けた竜の功績に免じ、これを許して星座としました。
以来この竜は、北極星の傍らで居眠りをしているということです。
