学校内で後ろから2番目に頭の悪かった100人規模の元暴走族の総長だった男ジョージは高校にはいくつもりはなかったが、親父に高校だけは行けと言われ渋々高校の受験をし、受験の時前に座っていたのが外人だったためカンニングをし奇跡的に高校へ行くことができ、ある一人の先生に出会ってから人生が180度変わる。それから死ぬほど勉強して3流の高校からはありえないといわれていた1流の大学に行くことができた。   そんなジョージの中学生の頃の話。

  ジョージが小学6年生の頃引越しをした。前の家とはそこまで遠くはないにしろ、引越し先の区域は他の小学校になっていたのだがせっかく小学校6年間で仲良くなった友達とは離れたくなかったのでそのまま6年間通った小学校を卒業した。
  中学生に上がる時は引越し先の家から近い家になった。ところが中学生になると今まで見たこともない同い年の男の子や女の子でいっぱいだった。小学生時代「俺は番長や!」と言っていたが難病指定の病気になり、半年間入院生活を送ったことで精神的に弱くなっていったジョージは、初めて会う子達とも怖くなってしまい、おとなしめの子達とゲームや漫画などの話しかできなかった。
  1年2組。部活の体験入学は4つ上の兄が野球をやっていたこともあり野球部に行った。周りは全員知らない子ばかり。周りの子達はお互いに同じ小学校だった子が多かったので、なかなか輪の中に入るのが難しかったが、逃げ出しそうになりながらもなんとか周りと少しづつ合わしていた。
  2つ上の先輩には4つ上の兄が3年生だった時、1年生だったので
「おまえマサキ先輩の弟か!」と可愛がられたので、先輩とのつかみはよかった。
  緊張感溢れる中、なんとか1日を過ごした。

 朝起きて学校へ行く。小学校の卒業間際の数ヶ月間の地獄の嫌がらせが無くなり、清々しい気持ちで毎日学校に通っていた。
 ある日学校へ行くと、小学校時代に同じクラスだった子がみんなの輪の中に居てみんなで賑わっていた。それを見て
「もしかしたら小学校の時に俺がいじめられていたことを話しているかもしれない。」
 急に怖くなったジョージは勇気を振り絞って、
「何の話??」と、輪の中に入っていった。
すると、5、6人溜まっていた子達は僕の方を見てクスクスと笑い、無視して何処かに行ってしまった。
「予想は的中した。最悪だ。」
ジョージは机に座り机の中を見ると、いつも置いていた教科書やノートが無い。おかしいなと思いつつもウロウロしてみたがどこにも無かった。
「授業がはじまる前には見つけないと。」と必死になって探している中、さっきのグループはそれを知っているかのようにクスクスと笑っているのを感じた。すると後ろの席の子が僕に話しかけてき、
「掃除道具が入ってるロッカーの中にあるよ」と教えてくれ、なんとか見つかった。
まだ夏の手前だったのだが、汗をびっしょりかいてしまい制服がにじんでしまってそれを見てまたさっきのグループはジョージを馬鹿にするかのように笑っていた。そのグループの中に野球部に所属する子が1人いた。名前を竹島と言い、竹島とは小学校のスイミングスクールを習っていた時一度だけ話したことがあるだけの仲だった。
「竹島が野球部のみんなに何か俺の悪口を言うかもしれない。」そんなことを考えると、部活に行くのが怖くなり、その日は体調不良で部活を休んだ。
  次の日学校に行くと、上靴が無い。小学校の頃に嫌がらせを受けていたショックが頭の中に突き刺すように心臓が痛くなった。
「やっぱりか。」ジョージは二度と起こって欲しく無いことがまた起こってしまい、どうすればいいかわからなくなった。

~To be continued~

今日の一枚

{71F6ABF6-2D66-44BB-AF2C-69DF82A4B1D0:01}