人間同士の「素朴なつながり」は大切だと思います。
ところが、なぜかそれを、「強制」と考える人がいます。
恋愛に多いかもしれませんね。
あなたが、好きな人に好意を示す。
または、何かをしてあげるとか・・・
好意の表し方はいろいろあります。
ところが、相手の反応がよくないとします。
あなたはどう思うでしょうか?
「好意の伝え方が足りない」と思うかもしれません。
「自分の気持ちを伝えること」に躍起になります。
相手に受取ってもらえないと不満になります。
せっかくの好意が、押し付けのようになってしまうのです。
「これだけしたから、反応をくれ」という思いが強くなり押し付けがましくなるのです。
私は仕事上、「契約」で動いていることがほとんどです。
契約とは・・
「自分が価値を提供して、相手は対価を払うもの」が原則です。
しかし、この感覚を人間関係にもってくると、おかしくなってしまいます。
「これだけしてあげたから、相手もお返しをするべきだ」
ではないのです。
逆も言えますよ。
「相手が好意を示してくれたから、自分も好意を返さなくてはいけないんだ」
ということでもない。
義務でも強制でもなく、もっと「自然の行為」だと思います。
素朴な支え合いであり、助け合いであり、お互いの意思の尊重です。
彼氏(彼女)に何かをしてもらったから、お返しをしなくてならない気持ちが
働いてしまうのです。
好意とは、自分本位のものではありません。
相手を都合のいいように動かそうとしても、そういうわけにはいきません。
そういったものを、自分本位に利用しようとしたら、必ず「しっぺ返し」があります。
私もそうですが、いくら心理を分析できても、人間の本当の心までは分析できません。
もし「できる」と言える人がいたとしたら・・
「じゃあ、私が考えていることを当ててみて」と言ってあげてください(笑)
心とは「もっともっと奥深いもの」ということです。
好意とは相手を思う素朴な気持ちです。
何かの見返り(お礼)が返ってくるような感覚ではいけない。
もちろん、プレゼントをもらってもいいのですが、それが目的ではないはずです。
それは「心の宝」なのですから。
実際、心の宝がたまってくると、人生がいい方向に向かっていきます。