みなさん、こんにちは。
B.B.CLOVERSの萩島です。
コラム【甲子園の教訓】シリーズ No.6を配信致します。
いよいよ、甲子園開幕戦も佳境を迎えます。
引き続きお楽しみください!
B.B.CLOVERS コラム【甲子園の教訓】
No.6 ~甲子園開幕戦②~
コラム第5回では、甲子園開幕戦の7回終了時までをお伝えしました。
第6回の今回は、いよいよ激動の終盤戦のエピソードをご紹介していきます。
【写真:激戦を物語る開幕戦のスコアボード】
いよいよ、試合は終盤戦を迎え、8回に入ります。
1点を勝ち越した桐蔭は、この回からリリーフエース・高橋由伸をマウンドに送ります。
この時の由伸、すでに満身創痍の状態で、特にこの試合の4回の本塁上でのクロスプレー時に足を負傷していたのです。
しかし、この時は終盤に由伸を送り込むのが桐蔭の必勝パターン。
県大会もこれで勝ち上がってきました。
絶対的な信頼は揺るぎません。
しかし、沖縄尚学も必死に追いすがってきます。
この回、2死満塁と攻められ、同点のタイムリーを許して3-3の同点に追いつかれます。
直後の9回表、桐蔭も2死2塁とチャンスを作り、バッターにはここまでノーヒットの主砲・副島孔太。
孔太の放った打球は1、2塁間を抜けて、2塁ランナーの横川義生がホームイン!
すぐさま突き放します。
この時の僕の心境ですが、「これでようやく・・・」と思ったことを強く印象に持っています。
しつこいようですが、最後の最後まで分からない1球1球の勝負に対し、このような気持ちを抱くことがやはりリスペクトに欠けていたのでしょうね。
そして迎えた9回裏、由伸はランナーを出しながらも何とかツーアウトまで漕ぎ着けて、最後の一人と思われたバッターは相手の4番・大城選手。
ここで大城選手に甘く入ったストレートを右中間に弾き返され、またも同点に追いつかれます。
試合はそのまま延長戦に入ります・・・。
ここで、ベンチの土屋監督が大声で僕を呼びます。
土屋監督「先頭で代打、萩島!!」
僕「はいっ!!」
いよいよ、子供の頃から夢にまで見た甲子園のグランドに立つ時が来ました。
しかも、開幕戦、観衆は4万5千、そして延長戦の先頭バッターです。
小さな頃からこの時を夢見ていたとはいえ、こんなすごい局面で自分が出ていくことまではさすがに想像していませんでした・・・(苦笑)
そして迎えた甲子園初打席、初球はカーブ。
甘いボールでしたが、これを見送ってしまいます。
そして、2球目はストレート。
これを思い切ってスイングします!
「は、速い・・・」
外寄りのストレートを空振りした僕は、そこで甲子園の雰囲気と相手ピッチャーの気迫に飲まれてしまいます。
ここまで、相手の東山投手は150球以上の球数を要し、10回まで一人で投げ抜いています。
そんな自分の想像を上回るストレートに、完全に気後れしてしまったのです。
そして、最後は追い込まれた上に、変化球を打たされてのショートゴロ・・・。
ベンチの期待に応えることができませんでした。
その回の攻撃を無得点で終え、僕はそのままライトの守備に入りました。
この時のライトから見えた光景や、相手のアルプススタンドの音はよく覚えています。
まず見える景色ですが、「とにかく眩しい」のです。
憧れの甲子園だから、僕にとっては光り輝いて見える!のではありません(笑)
物理的に「眩しい」のです。
何故か?
もちろん、この日の日差しが強かったことは言うまでもありませんが、例えば、みなさんは夏の暑い日に好んで黒や紺といった濃色のTシャツを着ますか?
ほとんどの皆さんは白など、薄い色をチョイスしますよね。
加えて夏の野球観戦時には、白い帽子をかぶることが多いですよね?
そうです、観客のみなさんが白づくめで、スタンドがすごく白いのです。
さらに、みなさん内輪を持って扇ぎながら観戦しますよね?
この内輪も白。
これが白球と重なって、本当にボールが見づらいのです。
フライは一定の高さまで上がれば問題ないのですが、特にライナー系の打球は遠近感が掴めなかったことを思い出します。
そして、「音」。
沖縄独特のあの指笛がいたるところから鳴り響いています。
この音、間近で聞くと本当に気になるのです。
特にアルプスからブラスバンドの大音量と共におりてくる指笛は、すごく守っていて押されている気がしました。
そして、甲子園が終わったあともしばらくこの指笛に苛まれることになるとは、この時は想像もしていませんでした。
さて、話を試合に戻しましょう。
10回裏沖縄尚学の攻撃、3つの四死球で2死満塁と攻められサヨナラのピンチを迎えます。
この時の僕の心境ですが、「俺のところに飛んでこい!」と思えるほど強いメンタルの持ち主だったらもっと良い選手になれたかなあと思い返すことがよくあります(笑)
とにかく、自分の心臓の音が他の人にも聞こえるんじゃないかというくらいドキドキしていました。
結果は、キャッチャーフライ!
何とかサヨナラのピンチを脱します。
そしてこの時の僕。
キャッチャーフライが一瞬見えなくて、打球を見失ったのです・・・。
この時の慌てふためきぶりはTVにも当然映らず、打球もキャッチャーの上ですから、スタンドの人も僕は見ていないはずですので、僕の心だけに閉まっておくこととします。
試合は延長11回に入っていきます。
この回は好プレーもあり、それぞれ相手に得点を与えません。
スコアは未だ4-4、両者本当に譲りません。
そして、いよいよ、激動の開幕戦は運命の延長12回へと突入します・・・。
(続)
さて、コラム第7回は~無情!サヨナラエラー!~をお送りします。
お楽しみに!








