彼氏には甘えた声で。
配達員にはキツい声で。
人は相手と状況に応じて行動を使い分ける。
あらゆる行動には目的があるからだ。
〜アルフレッド・アドラー〜
人が行動する時ってどんな時でしょう？
僕は元々商売人の家系ということもあって、
小さい頃から色んなお客さんと会うこともありましたが、
起業をしてからは特に、「人」というものにすごく興味を持つようになりました。
商売は「人」対「人」で成り立つものです。
もちろんこれは商売という括りだけでなく、この社会全体がそうです。
会社員の時は、百貨店で店長もしてましたから、
どうしてお客さんが行動（お店に来て、うちの商品を購入）してくれたのか？
そもそも人が行動する時ってどんな時なんだ？
こんなことをよく考えてました。
行動という観点から考えると、
人は毎日何かしらの行動をします。
目が覚めたら歯磨きをする。
毎日シャワーを浴びる。
仕事をする。
ご飯を食べる。
日々、あらゆる行動をしています。
毎日無意識にしてることは習慣化されていて、何でそんなことをするのか？
あまり考えないと思いますが、このような小さな行動を含め、それ以外にも
転職する。
異性とデートする。
欲しいものを買う。
このような意識してやる行動もひっくるめて、
人の全ての行動には必ず目的があります。
本人が自覚しているかどうかはさておき、どんな些細な行動１つ取っても必ずそこには目的があるんです。
基本的に人が動く時の状況は、
・それをしないと困る時
・やりたいと思う時
この２つしかないですが、
どちらも本質的なことを言うと、
その行動の先にある”何か”に価値を感じているか？
です。
その行動をした時に自分自身がどんなものを感じたいのか？どんな気分になりたいのか？
これで人は動きます。
目が覚めたら歯磨きをするのも、寝起きは口の中が気持ち悪いからスッキリしたいから歯を磨きます。もちろん、虫歯予防もそうですが、歯を磨くこと、虫歯を予防をするのが目的ではないんです。
毎日シャワーを浴びるのも、ただシャワーを浴びるのが目的ではなく、汗でベトベトになった体を綺麗にして気持ちよくなりたいからです。お風呂に入ったり、シャワーを浴びて、体臭を抑えるのも、ただ臭いを抑えるが目的ではなく、他人から臭いと思われたくない、いい匂いのするのする魅力的な人だと思われたいからです。
転職をするのも、ただ職を帰るのが目的ではなく、もっと収入をあげて、そのお金を使って色んなものを買ったり、味わいたい、その味わった時の感情が欲しいんです。他にも転職して、キャリアアップしたいのも、ただキャリアアップをするのが目的ではなく、キャリアアップして社会的な評価を得て周りから評価されたい、その優越感に浸りたい、モテたい、とか色々とあると思います。
素敵な異性とデートしたいのも、その異性と一緒にいることで周りの目線を感じて優越感に浸りたい、一緒にいるとなんだか楽しい、テンション上がる、とかそういうものです。
当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、
転職や恋愛も日頃の活動も全て、その行動が目的ではなく、その行動の先に
自分がどんな気分になるのか？何を感じるのか？
で人は動機づけされて動きます。
一度味わったものはそれを再現するべく行動し、
味わったことないものは頭の中で想像して疑似体験してそれを実際に味わべく行動する。
人が動く時の状況の、
・それをしないと困る時
・やりたいと思う時
これらの条件をものすごくシンプルに言うと、
自分が良い気分になれるかどうか？
これだけです。
これだけで人は動きます。
人は変態なんです。
とにかく、いい気分になりたいんです。
例外なく自分自身も同じ。
だからこそ、人に行動して欲しい時、自己管理をする時は、
その行動をする先の未来を感じさせてあげることが大切です。
教えてあげる、知ってもらうレベルではダメです。
感じて貰うことが重要です。
試しに体感して貰ってもいいし、脳内で想像させて感じて貰うのでもどちらでもいいです。
試着のように、先に体感できるのなら良いのですが、
それが出来ない場合は、その人の頭の中で感じて貰わないといけないです。
どうやって、想像させるのか、感じて貰うのか？は、
またの機会にお話しようと思います。
自分の本当の目的、人の本当の目的というものはそんなに表面的なものじゃないんです。
人は感情の生き物ですからね。
（人の感情についても、また追ってお話していきます。）
もちろん、簡単なことではないですが、
その人自身が本当は何を求めているのか？
これを本当に理解できる（感じられる）ようになれば、この人間社会で困ることはほとんどなくなります。
人を知ることこそが成幸せへの第一歩なんだぜ。