夫と出掛けて「あー疲れた」と言いながら、部屋に入り椅子を倒して携帯を見ていた。
おや?
家の中が静かだけど、夫はどこへ行ったんだ?
まさか、また出掛けたわけでもあるまいに。
そう考えていたら、夫がイライラした様子で、手伝って欲しいと私の部屋に来て言った。
思い出した!
そういえば車の部品がとれたからって、買ってきたんだった。
私は、忘れてたよ~と言いながら、一緒に取れた部品を直しに行った。
申し訳ない気持ちで手伝いながら、夫も変わったなと思った。
以前は、このまま爆発して喧嘩に発展していくことが多かった。
けど今は、修理が上手く出来ないことを普通に話している。
ちゃんと、爆発する前に言いに来た。
ため息はあるものの、普通に話してる。
変わったなぁ。
こんなことがあった日は、私も夫の顔色を伺ってばかりいた。
お互いに変わったんだ。
同じ時を過ごし、同じ経験をし、同じような事を考えてる。
この人がいなければ、私はきっと乗り越えられなかっただろう。
この人が話を聞いてくれなかったら、私は潰れていただろう。
やっと愛を受け取れるようになった。
結婚して子供もいたのに、私を愛する人なんていないとずっと思っていた。
生い立ちからそう思わざるを得なかった。
娘が死をもって、私を変えてくれた。
自死遺族にならなければ、分からなかった。
そして、そのことを教えてくれた人がいる。