アイリス -28ページ目

アイリス

可愛くて優しい娘が亡くなって1年が経ちました。道半ばですが、絶望から愛への軌跡を自分なりに綴っています。#自死遺族#アダルトチルドレン

夫と出掛けて「あー疲れた」と言いながら、部屋に入り椅子を倒して携帯を見ていた。


おや?

家の中が静かだけど、夫はどこへ行ったんだ?



まさか、また出掛けたわけでもあるまいに。

そう考えていたら、夫がイライラした様子で、手伝って欲しいと私の部屋に来て言った。



思い出した!



そういえば車の部品がとれたからって、買ってきたんだった。



私は、忘れてたよ~と言いながら、一緒に取れた部品を直しに行った。

申し訳ない気持ちで手伝いながら、夫も変わったなと思った。

以前は、このまま爆発して喧嘩に発展していくことが多かった。

けど今は、修理が上手く出来ないことを普通に話している。

ちゃんと、爆発する前に言いに来た。

ため息はあるものの、普通に話してる。





変わったなぁ。

こんなことがあった日は、私も夫の顔色を伺ってばかりいた。


お互いに変わったんだ。



同じ時を過ごし、同じ経験をし、同じような事を考えてる。

この人がいなければ、私はきっと乗り越えられなかっただろう。

この人が話を聞いてくれなかったら、私は潰れていただろう。



やっと愛を受け取れるようになった。

結婚して子供もいたのに、私を愛する人なんていないとずっと思っていた。

生い立ちからそう思わざるを得なかった。

娘が死をもって、私を変えてくれた。

自死遺族にならなければ、分からなかった。

そして、そのことを教えてくれた人がいる。