​推しの概念を体内に取り込もう!



唐突に不穏なタイトル。




以前から『推しカクテル』なる存在を知ってはいたものの、その一歩を踏み出しては来なかった。





作ろう、カクテル!





思い立ったら即行動。

渋谷に店舗を構えるバーに私は向かった。





 ​推しカクに必要な手紙


勿論、概念を生み出すわけですから二次創作になるわけです。当然マナーがあります。


公式のお酒では無い以上、〇〇の酒です!という提示はできません。そこで、私たちの頭の中の情報をバーの方に伝える必要があります。

キャラクターについての情報は、基本我々を通してバーの方に伝えることになるわけです。


その為に必要なものは『恋文』だ!!!


こ、恋文!?!?!?


(実際に私が行ったお店にそう書いてありました)


アドバイスとして、事前に何を書きたいかをメモするかなにかしておいた方が絶対いいです。

空欄は限られてますから、何を伝えたいかを先に決めておくことで直前に慌てずにすみます。


例として私が書いた恋文を公開。


(見なくていいです。)


か、怪文書!?


このくらい書いても、全然お店の方は引きません。

そして、こんなに書いても早くお渡しすれば早く提供していただけます。


私は他にもカクテルを何杯かいただいたので、待ってる時間も楽しかったですが、あまり遅くなってしまうと滞在時間に間に合わなくなったりするそうです。





priceでカクテルのグレードが上がるシステムです。よくできてますね……このシステム……。







 カクテル完成!



体感15分ほどで到着。




ご覧下さい。



いや美しすぎないか?


想像より遥かに麗しいカクテルが登場。


制作者のお兄さんが説明してくださいました。

私のつたない記憶力だとこんな感じ。



青い部分は

・スミレ

・ダマスクローズ

・サクラ


のリキュールで作られています。


サクラの花言葉は「誠実」

ダマスクローズはリキュール界の香水と呼ばれているそうです。


黄色い部分は

・ジン

・ジンジャーエール

・レモンジュース


で構成されています。


この3つは「ジンバック」というカクテルに

なっていて、カクテル言葉は「正しき心」


色が黄色なのは隊服のベストをイメージしたそう。





す、すげぇ……(困惑)


私には到底作り出せない……こんなカクテル……。


サクラのリキュールって聞いて、桜といえば警察のシンボルじゃないか!ってすごい感動しました。


スミレも、多分カラー的な意味で入れたんだと思いますが花言葉は「誠実」だったのでマッチしてる。


「不器用な優しさ」を表現したっておっしゃってたので、あのちいさい花を想うとグッときますね。


ダマスクローズ……香水買っちゃおうかな(単純すぎる)


あと、黄色が買ったばかりの名言アクリルキーホルダーと同じでビックリ。たまたまですけど。


とにかく私が繰り返し記載していた部分


・正義感と責任感が強い

・暴走する

・不器用な優しさ


を全面に出していると仰ってました。


つまり、注文した方がどこを魅力に感じているかで同じキャラでもカクテルの中身は変化するということですね。実に面白い(湯川)。


で、味は?







あ、甘い……。




けど、不思議な甘さ。


多分これがスミレのフレーバーだと思うのですが、柔らかい甘さです。


ジンバック部分はジンジャーエールがメインを張っててスッキリした味。


全体を例えるとブドウ……?に近いかな、巨峰とかそっちの味がします。甘いけど、甘いですよ!!って主張する味では無いんです。


口に含んで、すこしするとスーッと引いていく。


後を残さない潔い甘さ。


『惑いの午後』を思い出してしまいますね。

(いかん、泣けてくる……( ; ; ) )




店内はバーらしく暗いので、店員さんが渡してくれるペンライトがないとこんな感じ。


それでも美しいですね。


ちなみに彼は絶対高度数!とお願いしていたので何となく構成要素を調べたところ、ジンバックの部分だけで13-5度あるそう。やはりか。

ジンバックの部分で暴走しやすい性格を表現したって言ってたし……ん?



暴走しやすい部分が上層部にあるということは、つまりそういう事!?

表面上はマッドポリスなのに、深層では優しく甘い男ってこと!?そういうことなの!?





ということで推し概念カクテルのレポートは以上。


これは私も自作する他ないですね。

私が作ると日本酒ベースになりそうだけど🍶

(私の中では日本酒の瓶を持ってる姿が思い浮かぶため)


他のバーにも頼んでみて、どんな違いができるかも見てみたいところでもある。

皆さまもよろしければ是非。



☆今回伺ったBAR☆