耳鼻科の先生は、これ以上よくならないですね。


嘘だろう。いざ先生に言われたらショックが倍増した。


病棟看護師の中では、私の耳が聞こえなくなったことは広まっている。


もうすぐ七夕、病棟の食堂では、誰かもってきた七夕用の笹が飾ってあった。


そこには、病院の患者の病気が治る願いが目立った。


娘と食堂にいると、「お父さんも、願い事書いたら」といわれた。


私は娘に「耳が聞こえるように」とでも書いてくれと娘に頼んだ。


娘は躊躇せず素早くサインペンを短冊に走らせた。


どうしよう、聞こえなくなった。


人間欲張りなもので、本来の病気が回復しつつあると、日常のこと


が心配になってします。身勝手である。


ある日、看護師、主治医が七夕の短冊に書いてあったことを話題にし、

俺よりも、娘が書いた短冊に少し感動したようだった。
(私が書いてと頼んだのもしらず)


4日ぐらいたった頃、NHK TVで「ためしてガッテン」で突発性難聴のことを


やっていた。私は、微熱があるのも忘れて、ついついベッドに正座していた。


そこでは、原因不明の突発性難聴が、原因不明で困っていたところ、

ある医師が、ウィルスが入ったことにより難聴の原因を突き止めた話であった。


そのテレビが気になって、先生に言ったら、あの番組はあまり信用できないですねといわれた。


とんなとき、熱は次第に上がり何かがおかしい。一週間前の私の血液検査に異変があった。


サイトメガロウィルスが陽性ですとのこと。


サイトメガロウィルスに効果があるのは、たしか、飲み薬一種類、点滴二種類の


計三種類しかない。 私は、名前は忘れたが、点滴1の方から開始した。


熱は一向に下がらない。38度が夕方頃に出る。何日行っただろう、効果が無かった。


次に薬を替えての点滴。どうもこの点滴がビンゴ。熱が収まってきた。


約2週間点滴は続いた。1週間後血液検査。サイトメガロが確認できて1週間と


いった具合に点滴をした。


それと並行して、耳の聴力が、1日ごとに聞こえるようになってきた。


始めは耳に触れたとき微かにシャリシャリと少しであるが音を感じることができた。


ということは、サイトメガロウィルスが、私の耳に悪さをしていたんだなと確信した。